5ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

麦野「・・・浜面が入院?」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 23:50:13.08 ID:7b53vSza0

第七学区のとあるファミレスに、四人の少女が入り浸っていた。

平日の午前というだけあって、店内にそれほど客は見当たらず、

年齢がバラバラのその少女たちは、見た目的にもかなり目立つ集団であった。

大方、食事を終えているにも関わらず、彼女たちはダラダラと居座っている。

「・・・浜面が入院?」

明るい茶に染めたロングヘアを持ち、見た目はモデルのような少女、麦野沈利は、飲み物をストローでかき回しながら、

斜め向かいに座っている、同じく茶髪でショートヘアの少女、絹旗最愛に視線を向けた。

外見年齢十二歳程度にしか見えない絹旗は、テーブルに広げた映画のパンフレットと思しき冊子に目を向けたまま、口を開く。

「ええ、昨日の夜、何やら一悶着あったそうですよ。

 詳しくは聞いてないんですけど、スキルアウトの元同僚と喧嘩したらしいです。」


867 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:30:14.58 ID:4PclrPik0


「・・・・、私も参加すれば良かったかしらね。ね、滝壺。」

「もきゅもきゅ。」

「・・滝壺?」

「もきゅもきゅ。」


依然、盛り上がり続ける場内、司会者が再び、スピーカーを手に取る。


『あと、これはオマケなのですが、参加者がしているカエルのお面を提供してくださった玩具店から、

 同じカエルくんのデザインのスプーンとフォークセットです!』


オォォォッと若干、盛り上がりが縮小してしまう場内。

そんなカエルの柄が取り繕われたものなど、使うのは小さな子供くらいだろう。

場合によっては、そんな子たちでさえ、見向きもしないかもしれない。

しかし、そんな中でただ一人、目を輝かせる少女が居た。


868 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:31:08.56 ID:n/TwtDu50
美琴w

869 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:31:19.94 ID:hgjcK4ftQ
C

>>866
麦のんをマイナーと言うか…

870 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:31:46.77 ID:KwYBR7Uz0
大盤振る舞いだな

871 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:33:28.41 ID:4PclrPik0


「(ゲ・・、ゲコ太のスプーンとフォークセット・・!?

 食事のたびに、愛しのゲコ太と会えるッ・・!!)」

「・・・・・・お、お姉さま?」

「(ゲコ太を、スプーンとフォークにする・・、この発想はなかったわ・・。)」


手をワナワナさせている美琴を見て、嫌な表情を浮かべる黒子。


「あ、あの・・、さっき言ったとおり、何杯か食べたら、ここを・・。」

「な、何を言ってるの、黒子。これは勝負の世界よ・・ッ! 敵に背を向けるわけにはいかないわッ!」

「・・そ、そうですわ! 食べるふりをして、食べ物を私の『瞬間移動』で場内のゴミ箱にでも・・」

「黒子、真面目にやって。 ・・これは真剣勝負なの、それにアイツらに負けても良いの!?」


と、上条とシスターを指差し、メラメラと闘争心を燃やす美琴。

依然、彼らは美琴たちに気づいていないのか、キャッキャと談笑している。


872 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:37:34.93 ID:UPqUxT9W0
おいこらレベル5第3位w

873 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:39:08.15 ID:4PclrPik0


「これは絶対に負けられない戦いなのよ・・、正々堂々、勝ち抜くのッ! 良いわね、黒子!」

「いえ・・、別にわたくしは負けても構いませんの・・。」


恐らく、この少女は、優勝賞金の100万円も健康ランドの3ヶ月フリーパスさえも頭の中に入っていない。

何よりも、あのオマケ程度でぞんざいな扱いをされている、カエルのスプーンフォークセットが欲しいだけなのだろう。


『では、ルールを説明します。

 今回、皆さんに食べていただくのは、この健康ランド、軽食コーナーの人気トップ10のメニューで、

 10位から1位まで、順番に一品ずつ出てきますが、何が出てくるかは、そのときのお楽しみということで!

 ちなみに、二人組とはいえ、二人で一つの食品を食べていただくことになりますが、

 一人が一気に食べ始め、選手交代しながら食べるも良し、二人で協力して、えげつなく一品を食い散らかすも良し!

 戦闘方法を各自が話し合ってから食べると、大変効率良く進めるかもしれません!』


「二人で一つの食品を・・ですの・・?」

「・・どうしたの? 黒子。」


874 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:39:34.30 ID:tuMNrYnk0
全員集合!ってかんじだなw

875 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:43:12.53 ID:4PclrPik0


「(・・お姉さまと二人で一つの食べ物を食べる、それすなわち、ほぼ間接キスを続けながら食べるということッ!」


ローテンションだったツインテール少女のモチベーションも上がったところで、

ステージの横から、店員らしき女性たちが、最初の料理を持って、それぞれの10組の前にたっていた。

その料理は、中華料理屋などでよく見るドーム状の銀の蓋がしてあって、中身が何だか分からなくなっている。


『ちなみに、制限時間は1時間となっていますが、早く食べたコンビが優勝、というわけではありません。

 とにかく、多く食べたコンビの勝ちとなっております。

 つまり、最後まで食べ続けることのできた二人が優勝の栄冠に輝くのです!!』


グオオオオオッ!!!!、と爆発寸前になっている会場のテンション。

ついに、地獄のサバイバル・チャンピオンシップが幕を開けようとしていた。


『準備はよろしいですね!? ・・・では、健康ランド・食べ放題選手権、開始です!!』


カァーン!! と何処からかゴングが鳴り響き、後世に語り継がれる伝説の幕が、今開けた。


876 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:46:06.48 ID:4PclrPik0


開始から30分程度が経過、食べるのが早いチームだと、残り2品、すなわち、軽食コーナー人気メニュートップ2が残った状態になっていた。

既に半分の5組が脱落しており、残りは、絹旗・フレンダ、上条・インデックス、美琴・黒子たちを含んだ、5組だけとなっている。

会場中の視線が彼らに注がれ、いつの間にか蒸し暑く、熱気がこもり始めていた。


『おーッと、銀髪の外国人女の子チーム、ラスト2品に突入しました!

ここで登場するのは、健康ランド・人気メニューナンバー2、

 学園都市一と名高い麺職人が作っている、健康ランド名物、「ダイナミック健康トンコツラーメン」です!』


一般人では、とても食べ切ることのできないような大皿のラーメンがインデックスの前に置かれた。

しかし、彼女は箸を持つやいなや、間髪入れず、お皿に顔を浸すように口を近づけ、麺にすすりつく。

知っている人は真っ先に彼女たちを優勝候補にあげるであろう、上条・インデックスチームは、

エース・インデックスに一人で先陣を切らせ、未だ彼女一人が食べ続けている状態であった。

これまで八品のメニューを平らげているにも関わらず、彼女は依然、満腹そうな素振りを全く見せていない。

上条は、そんなブラックホールのような胃袋を持つ彼女の背を見つめながら、笑いを堪えられずに居た。


877 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:46:47.21 ID:OpQ8E6oY0
支援

878 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:47:01.03 ID:UPqUxT9W0
C

879 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:47:43.88 ID:4PclrPik0


「まだだ・・まだ、笑うな・・・、いける、いけるぞッ、インデックス。

 お前の大食っぷりには、この上条さん、幾度となく泣かされてきた・・、

 だが! その無念が今ここでようやく報われようとしているッ!!

 インデックスの大喰らいっぷりが、今初めて、俺の役に立とうとしているんだッ・・。」

「がぶがぶがぶがぶがむしゃむしゃむしゃむしゃー!!!!!」


インデックスの勢いは止まることはない、何者も止めることはできない。

彼女の胃袋の中は、何らかの空腹の術式が施されているのではないだろうか、と魔術師は疑ってしまうだろう。

それくらいの暴食っぷりであり、会場の大半がインデックスの食べっぷりに魅了されていた。


一方で、こちらも健闘を続けている、御坂・白井チーム。

この二人は、協力しながら(黒子の思惑通り)、食べ続ける姿勢を取っていた。

しかし、そろそろ限界寸前となっている二人、箸を動かすスピードも序盤に比べ、

明らかに落ちていた上、彼女たちは、未だ6品目で止まっている。

上条・インデックスチームに比べると、明らかに見劣りしていると言いざるを得ない状況だった。


880 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:47:58.94 ID:ErBjfsnd0
畜生ッ…!!支援したいけど寝る 
明日の12:00時にログが残ってるといいことを期待するわ 

881 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:50:55.29 ID:4PclrPik0


「(く・・うぷっ・・、ゲコ太・・、待ってなさい・・貴方は・・、私が必ずッ・・。)」

「(あはぁん・・、苦しそうにしているお姉さまも・・ス・テ・キ・ですわ♪)」

「(制限時間はあれども・・、とにかく食べ終えることが、最終目的なのよ・・っ、うっ・・。)」

「(とりあえず、滅多に見られない、食べすぎて今にも吐きそうにしているお姉さまを、テイク・ア・ピクチャーですのッ!」


必死に、目の前にある、6番目に出されたビッグな焼きそばと戦っている美琴を、携帯でパシャパシャ撮る黒子。

回り込んで真正面から、ガッと近づいて口元ギリギリを、そして、関係ないはずのスカートの中までも撮影。

食べることを忘れ、幾度となくフラッシュを焚き、美琴の周囲をウロチョロする黒子。


ステージ上で、悪戦苦闘している美琴と黒子を見て、何か思い当たることがあるのか、考え事を始める少女。

美琴と同じ、学園都市の超能力者(レベル5)の7人の1人、麦野沈利である。


「ねぇ、滝壺。どうもさっきから気になるんだけど、8番の、あの常盤台中学の二人、どっかで見たことない?」

「もきゅもきゅ。」


・・気づかれることはなかったようだ。


882 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:51:37.61 ID:4PclrPik0


そして、そのとき。


・・プチンッ


協力もせずに、自分を携帯のカメラで撮影し続ける黒子。

ただでさえ、苛々していた美琴の堪忍袋の尾が切れた瞬間だった。


「ぬああぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッッ!! うざッたいわァァァァァァッッッッッッッッッ!!!!!!!!」


ガッシャァァン!というすさまじい音と共に、食べていた焼きそばと長テーブルをひっくり返す美琴。

ポーン、と放られた焼きそばが、放物線を描き、着地する。

ステージのすぐ前に座っていた、麦野の頭の上に。


「・・・な、何よこれェェェェッッッッッッッッ!!!???」


883 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:52:32.69 ID:4PclrPik0


「む、麦野?」


空から降ってきた焼きそばを浴び、悲鳴をあげる麦野。

麦野の美しい茶髪ロングに焼きそばが加わり、ギリシア神話の魔女・ゴルゴンみたいなことになっていた。

一方、その原因である美琴は、公共の場でもあるため、能力は使わないまでも、

ステージ上で黒子を相手どり、全力で暴れまわっており、てんやわんやの大騒ぎである。



『あーッと、常盤台中学の女の子コンビ、食品を投げ出してしまいました!!

 これはいけません、即座に失格となります!!』



「・・はぁはぁ、はぁ、・・はぁ・・・・、え、あれ?」

「お、お姉さま・・く、苦しいですの・・、その手をお離しになってください・・ですの。」


ガックリ、黒子の首がうなだれ落ちたとともに、彼女達の短い戦いが幕を閉じた。


884 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:53:46.29 ID:OpQ8E6oY0
支援

885 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:53:49.42 ID:HfAmDolT0
ちょw 予想外の展開www

886 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:53:55.33 ID:UPqUxT9W0
寝る前最後のC

887 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:54:14.69 ID:4PclrPik0


美琴・黒子コンビ脱落してから15分、つまり、食べ放題選手権開始から、約45分が経過。

こちらもまた、小柄な身体ながら健闘を続ける、絹旗・フレンダチーム。

ちなみに、上条・インデックスチームと同様に、交代しながらの戦いを繰り広げていた。

しかし、この二人はインデックスのような反則的胃袋の持ち主ではないので、

1時間の制限時間をフルに使い、ゆっくり食べつつ、交代しては、片方はゆっくり小休止する、という戦法を取っていた。

フレンダが、特大のトンコツラーメンを汁まで、吸い尽くし、バチンッ!と箸をテーブルに叩きつけた。


「・・うぷっ・・、結局、今これ・・・、何皿目、だっけ?」

「恐らく、これで9皿目でしょうか。 あと10分でラスト1品、順調すぎて怖いくらいですね。」

「あの・・、次、絹旗。お願い、結局、私・・、もう、この、トンコツラーメンが効きすぎて・・・。」

「ええ、任せてください。私も超辛いですが、ここまで来ましたし、超ラストスパートをかけましょう。」


888 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:55:57.50 ID:4PclrPik0


『おーッと、ここでエントリーナンバー10、最年少の女の子二人組、最後の10皿目に入りました!

 見た目に反して、かなり強靭な胃袋を持っていたようですね。

 既に完食して、残りのチームが脱落するのを待つばかりの、少年と銀髪少女のコンビに次ぐ形となります!

 最後の一品は、本場・インドからやってきた料理長が秘伝のスパイスをふんだんに使った、

 健康ランドで最も人気のある、最強の「超激辛カレーライス」です!

 死ぬほど辛いこのカレーを食べて、汗をたっぷりかいていただきましょうッ!』


そのコメントを聞いた絹旗が、口を半開きにさせたまま、唖然としていた。

やがて、彼女の目の前に「超激辛健康カレーライス」がその姿を見せる。

カレーというのは、本来、茶色・こげ茶色をしているのが一般的だが、

これは一味も二味も違うようで、カレーとしては有り得ない、血のような赤い色をしていた。

お皿の隅に添えられていた福神漬けよりも真っ赤である。

それを目に入れながら、手を膝に置いたまま、微動だにしない絹旗、どうも様子がおかしい。


889 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/02(火) 23:56:24.70 ID:Znxbw2oI0
中辛以上のカレー来い

890 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:01:05.13 ID:4PclrPik0


「ど、どうしたの、・・絹旗。スプーン持って・・ほら、うぷっ・・早く!」

「フ、フレンダ、どうしましょう・・、私。」

「・・え?」

「私、こんな激辛カレーなんて超食べられません・・ッ。」

「な、なァァァァッッッッッッッッツ!!!???」


椅子から転げ落ちそうになるフレンダ。

思わず、胃袋に入ったトンコツラーメンが大量放出されてしまうところだった。

慌てて、口を押さえながら、何とか言葉を搾り出す。

絹旗は両手で顔を覆ったまま、それが夢であってほしい、と願っていた。


「・・・こ、ここに来てッ!?」

「夕食食べているときに言いませんでしたっけ・・、私、甘口以外のカレーライス、食べられないんですよ・・。」

「な、な、な・・ッ!」

「フレンダ、ここは貴方にお願いできませんか・・ッ!」


891 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:05:25.52 ID:s2X7RCUW0


一方、二人がそんな苦境に立たされているとは知らず、ここぞとはがりに頼んだ軽食の山を堪能しながら、見守る麦野と滝壺。

先ほど、麦野の頭にかかった焼きそばは、『原子崩し』により、消し炭になっていた。

制限することが難しかったので、少し周囲にご迷惑をおかけしてしまったが。

未だに彼女の頭からは微妙に焼きそばの匂いがしていたが、止むを得ない。

あの二人の攻防から目を離すわけにはいかなかったのだ。


「・・絹旗、確か『確かに、私は中辛以上のカレーライスを食べることはできません。』とか言ってたなかったっけ。」

「大丈夫かな・・絹旗とフレンダ。」

「っていうか、もう『軽食』っていう枠に捉われてないものばかり出てきてるわね・・。」


果たして、あの二人は、「超激辛健康カレーライス」を食べ切り、

王者・インデックスチームへの挑戦権をもぎり取ることができるのか。


892 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:10:58.46 ID:i22He86G0
支援

893 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:11:51.54 ID:2nUoVjtq0
もう平らげてるだろwwwwww禁書ならwwwwww

くさってる焼きそばパンとか炒め物でもダイジョーブな舌もってんだぞwwwwwwww

894 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:12:54.89 ID:s2X7RCUW0


「じ、冗談、勘弁してほしいよ・・絹旗。 結局・・、もう、私・・無理・・うぇげッ。」

「で、でも超無理ですよ・・、こんな・・、っていうか、この色見てくださいよ、この色。」

「・・す、すごい真っ赤っかだね。」

「普通の中辛カレーでも超涙目になってしまうこの私がこんなの食べたら・・、舌が取れちゃいますよ。」

「で、でも、結局、私の胃袋の入り口をトンコツラーメンが塞いじゃってる状態なんだけど・・。」

「・・・、私が行くしか・・ない、ということですかッ・・・。」


フレンダは、両手で妊婦のように膨れたお腹を擦っている。

スプーンを震える手で握る絹旗、それは敵を切り下ろすための剣のようだった。

今日一日、彼女は何度も汗を流してきたが、これほどまでの量の冷や汗をかいたこともない。

無論、場内の熱気によるものではない。

ちなみに、緊張で沸騰した彼女の頭の中に、ギブアップという単語はなかったらしい。


895 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:16:44.29 ID:pNxGWAy80
しえん

896 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:16:45.16 ID:s2X7RCUW0


「・・・・・私は、私はっ・・。」


ブラックコーヒーが飲めるようになれば、大人の証だとよく聞く。

それは辛口のカレーライスにも置き換えられるのではないだろうか。

今日だけでも、何回、麦野やフレンダに子供扱いされて憤慨したことか。

そう、これは子供の殻を破ることのできないでいた自分に対し、神が与えた試練、大人になるための宿題だ。

お尻に卵の殻を付けたままの子供であれば、誰でも通らなければならない道、課題。

それがたまたま、自分に対して、「超激辛カレー」という姿になって、立ちはだかっただけ。

荒ぶる心臓の鼓動が、命の危険を知らせていた。

しかし、この壁を乗り越えなければ、自分は大人になることはできない。

恐らく、子供のままの自分を、きっと、彼は一人の女性としては見てくれないだろう。


「(・・・・・私は、大人の階段を、超特急で上ってみせますッ!!!!!)」


その日、絹旗は、大人の階段を三段飛ばしで上ることに成功したのだった。


897 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:17:35.28 ID:RrFCITwX0
がんばれ、そんなきぬはたを私は応援してる

898 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:20:22.39 ID:s2X7RCUW0


カーンカーンカーンカァァァァーン


『ここで、タイムアップ! これは面白いことになってきましたッ!

 残ったチームは二組! エントリーナンバー9番!!

 私たちとは同じ人間とは思えない銀髪の少女と、平凡な高校生の少年のコンビ!!

 なんと、恐ろしいことに10品すべてをこの少女一人で食べ切ってしまうという暴挙! いえ、快挙!!

 次は優勝決定戦のタイブレークに突入となりますが、100万円をゲットしたも同然か!!』


スポットライトが当たったところには、口元を食べかすだらけにしながらも、ドンと胸を張るシスター・インデックス。

どう見ても、10品すべてを食べきったような姿には見えなかった、しかし、彼女は不可能を可能にした。

その横に、一口も食べず、未だ箸すらも持っていない上条当麻。

その顔には、勝利を確信したのだろうか、うっすらと笑みが浮かび始めていた。

そして、司会者の女性が、場内の歓声を気持ちよく浴びているインデックスに、マイクを向けた。


899 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:21:23.22 ID:JbJLQB9CQ
C

>>893
既に完食してるって>>888がwww

900 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:25:02.55 ID:s2X7RCUW0

「まだッ!  私はッ!!  食べ足りないんだよぉぉぉぉぉッッッッッッッッ!!!!!」


ウオオオオオオオオオオオオッ!!!と唸り声をあげる会場の男共。


『さて、この絶対的王者に挑戦状を叩き付けたのは、エントリーナンバー10番!!

 最もオッズが低かったのではないでしょうか、可愛らしい少女二人のチームです!!』


スポットライトが当たったところには、食べ物を消化し終わったのか、右拳を高々と挙げるフレンダ。

と、長テーブルに上半身を突っ伏したまま、全く動く気配のない絹旗。

ちなみに、観客側から見ると、ステージ上の絹旗のアレが丸見えになっているのは、ちょっとした秘密である。

鼻息を荒くするフレンダに、インデックスのときと同様に、司会者の女性がマイクを向けた。


「結局、偉い人は言った・・、勝ち目のない戦いだからこそ、祝勝の酒は何よりも美味いものだとッッッッッッ!!!!!」


ウガアアアアアアアアアアアアアアッ!!!と再び唸り声をあげる会場の野郎共。

彼女たちの闘志溢れる言葉と姿勢が、彼らの心の琴線に触れたのだろうか。

その盛り上がりっぷりに呼応するように、未だ天に向かって、拳を突き上げたままのフレンダ。


901 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:28:58.12 ID:m9qLkiH30
次の日後ろの穴に激痛が走る訳ですね

902 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:29:08.01 ID:s2X7RCUW0


フレンダは、司会者のマイクを、強引に奪い取ると、場内のある箇所に目を向け、口を開く。


「麦のぉッッッッッん!! 惚れたぁッッッッ!!??」


それを見た麦野と滝壺。


「もきゅもきゅ(あいつ、1週間飯抜き。)」

「もきゅもきゅ(フレンダ、かっこいい。)」



やはり、10品程度では、決着がつくことがなかった食べ放題選手権。

決着をつけるため、彼らの死闘は、次なるステージへ向かう。





903 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:32:43.29 ID:t59yHEPjO
フレンダかわいいよぉおおお

904 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:35:40.15 ID:s2X7RCUW0

流れを切ってしまって申し訳ないんですが、

今日は外せない用事があるので、ここまでとさせてください。

今回で健康ランド編を終わらせるつもりだったのですが、さすがに無理がありました。

このまま行くと、次回投下する頃には1000近くになっていると思うので、

明日は、スレタイは同じまま、新スレを立てたいと思います。

また、このスレを始めから読む方がまだいらっしゃるようでしたら、

恐縮ながら、他の方に保守をお願いできれば幸いです。

「アイテム」について、愛を語らってもらっても構いません。

では、おやすみなさい。


905 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:36:30.62 ID:rVzCPLhy0
絹旗のアレが丸見え・・・だと・・・観客席行ってくる

906 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:39:26.83 ID:Egs2XCMQ0
おつ

907 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:39:31.77 ID:Kbb258wyO


とにかく浜面愛してる
むぎのんも絹旗もフレ/ンダも滝壺も浜面の嫁

908 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:39:38.65 ID:JbJLQB9CQ
這ってでも…白!!

909 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:40:45.08 ID:cKv5nEwu0
おつ

910 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:43:51.37 ID:MINqH5ml0
おつおつお

911 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:47:17.10 ID:pNxGWAy80
おつおつ

912 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 00:58:26.71 ID:2nUoVjtq0
乙カレー

913 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 01:05:21.65 ID:w+iSDvgF0
乙明日が楽しみ

914 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 01:16:18.82 ID:qQKMsJuZ0


915 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 01:23:40.14 ID:RPRf6xbx0 ?2BP(100)

今追いついた
おつ

916 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/03(水) 01:33:17.23 ID:V0ZNTRE+0


338 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.04.02 2018/11/22 Walang Kapalit ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)