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(,,゚Д゚)ギコと从 ゚∀从ハインと学園都市のようです

1 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 20:43:27.94 ID:4PYVQnCY0


結果的に三話連続投下になります。
頭を切り替えながら読んで頂けると楽かと。
無茶言ってますねー自分。ははは。


そんな感じで第五話とか色々。
まとめはこちら。

オムライス様
http://vipmain.sakura.ne.jp/559-top.html

ブーン小説グループ様
http://boonnovel.g.hatena.ne.jp/bbs/533?mode=tree

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:45:31.77 ID:HSBtJkUJ0
こい・・・こい!!支援だー!!

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:45:32.43 ID:rSQPfyQLO
前のスレがまだ見えるのは何でだろ

4 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 20:46:33.63 ID:4PYVQnCY0

――――断章

           『遥か未来に繋がる対話 (前)』―――――――





               何処から此処へ


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:47:23.80 ID:Eg8OXt78O
支援だッ!

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:47:32.67 ID:c4D28CowO
三話連続だと?

>>3
DAT落ちはしてるけどね

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:47:34.41 ID:Z5Rdn1UL0
学園都市は駄作
いつまでも出し惜しみして熱くなりきれないし
中途半端に前作キャラだして信者の人気取りに必死
途中で中途半端に入ってるギャグも寒くて萎える



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:47:41.26 ID:BVuu0GJEO
支援させてもらう

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:48:12.26 ID:WwjS9FsxO
またかよ

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:48:27.58 ID:BVuu0GJEO
支援

11 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 20:48:34.65 ID:4PYVQnCY0
薄暗く、がらんとした部屋があった。
壁は全て本で埋まっており、真ん中に大きなデスクがあるだけの空間で、
そのデスクの上には明かりが一つあり、更に大きな一枚の紙が敷かれている。

それ以外に何もない。

部屋の中には音楽が流れていた。
静かな、どこか哀愁を誘うBGMで、それは緩やかに泳いでいく。

そして、細かな動きがある。

デスク上の明かりだけが視界の頼りとなる中で、
椅子に座り、黙々と作業をしている大柄な男がいるのだ。

|(●),  、(●)、|「…………」

教師ダディ。
大柄な身体は丸められ、デスク上の作業に没頭している。

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:49:03.50 ID:wS4+f74BO



13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:49:11.42 ID:BVuu0GJEO
支援

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:50:32.71 ID:BVuu0GJEO
支援

15 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 20:50:43.97 ID:4PYVQnCY0
彼の手が向かう先には一枚の紙。
様々な曲線が描かれ、囲まれた範囲を細かく色分けされているのは、
それが『地図』と呼ばれるものだからだ。

それも学園都市VIPがある大陸だけでなく、
おそらく、この星の全ての海と陸を記しているであろう広範囲の地図。

ダディが持っているペンの先が、その一部を引っ掻いている。
軌跡は文字として残り、ダディの望む言葉を記していく。

ペンが止まる。
すると不意に光が生まれた。

『光在れ。 すると光が生まれた』……どこの言葉だったろうか。

文字という軌跡を走った光は、ピークを過ぎた途端、文字と一緒に消えていく。
よく見れば、敷かれている地図に沈むような消え方だった。

|(●),  、(●)、|「……これで、この地方の地形情報は大体書き込めましたね。
         ほとんど完成、と言って良いでしょう」

満足そうな吐息は、先ほどまでペンを走らせていた地図へ向けられている。
彼の指が、線と色で作られた大陸をなぞると、そこに文字が浮かび上がってきた。
今までダディが書き込んでいた地形情報である。

指が別の場所をなぞれば、またそこに新たな文字が浮かぶ。
それを何度か繰り返し、そして大きく頷いた。

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:51:16.90 ID:BVuu0GJEO
支援

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:52:01.34 ID:BVuu0GJEO
支援

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:52:28.45 ID:x4F281Wr0
支援!

19 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 20:52:31.78 ID:4PYVQnCY0
|(●),  、(●)、|「ふぅ……流石にこの星の全地形の把握は、時間が掛かりますね」

すると、あるはずのない返事が返ってきた。

「――見事です」

振り向けば、薄暗い部屋の奥に小柄な人影が在った。
黒い布を頭からすっぽりと被っていて、表情がまったく認識出来ない。
にも関わらず、影の向こうにある両眼だけが、爛々とこちらを見ていた。

|(●),  、(●)、|「……はて、おかしいですね。
         この空間内に私以外の誰かがいるなど、あり得るはずがないのですが」

( <●><●>)「そうですか」

|(●),  、(●)、|「そうですとも。 何故なら、この空間が存在することに気付ける条件とは、
         『私の作った空間だと知っていること』であり、
         この空間へ侵入する条件とは、
         『私の作った空間だと知らないこと』なのですから」

( <●><●>)「しかし私はここにいる。 矛盾していますね」

|(●),  、(●)、|「えぇ、ですから――」

軽く手を掲げ、苦笑し、

|(へ),  、(へ)、|「――消えてもらいましょうか。 この空間ごと」

直後、一気に部屋が縮小され、そして内部にあるもの全てを潰して消える。
縮、という音だけが、そこに木霊した。

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:52:41.39 ID:nFAFBvmE0
支援

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:52:42.38 ID:BVuu0GJEO
支援

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:53:06.92 ID:c4D28CowO
支援

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:53:26.65 ID:BVuu0GJEO
支援

24 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 20:54:06.11 ID:4PYVQnCY0
ダディが目を開くと、そこは夕日の沈みかけた空があった。
視線を左右へ移せば、自分の立つ場所がどこかの校舎の屋上であることが解る。

学園敷地内にある校舎の中、
ここが最も使用頻度の少ない校舎だというのは調査済みだった。
故に屋上は人影がなく、ダディにとっては都合の良い場所でもあり、
もしもの時の脱出先をここに設定したのは当然である。

当然、このようなことダディ以外には誰も知らない。

|(●),  、(●)、|(せっかく作った空間ですが……まぁ、また作り直せば良いだけです。
         本や地図は全て私の頭に格納されていますし、ね)

知識と記憶があれば、いくらでも再現出来るものだ。
多少の時間と体力を奪われる以外、特に困る点はない。

|(●),  、(●)、|(……しかし、今の男は何者だったのでしょうか。
         私の作った空間に入ってくるなど、初めてですよ)

( <●><●>)「――それは、私が『そういう存在』だからです」

|(●),  、(●)、|「!?」


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:54:11.14 ID:BVuu0GJEO
支援

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:54:57.90 ID:BVuu0GJEO
支援

27 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 20:55:28.80 ID:4PYVQnCY0
ダディが目を開くと、そこは夕日の沈みかけた空があった。
視線を左右へ移せば、自分の立つ場所がどこかの校舎の屋上であることが解る。

学園敷地内にある校舎の中、
ここが最も使用頻度の少ない校舎だというのは調査済みだった。
故に屋上は人影がなく、ダディにとっては都合の良い場所でもあり、
もしもの時の脱出先をここに設定したのは必然である。

当たり前だが、このようなことはダディ以外に誰も知らない。

|(●),  、(●)、|(せっかく作った空間ですが……まぁ、また作り直せば良いだけです。
         本や地図は全て私の頭に格納されていますし、ね)

知識と記憶があれば、いくらでも再現出来るものだ。
多少の時間と体力を奪われる以外、特に困る点はない。

|(●),  、(●)、|(……しかし、今の男は何者だったのでしょうか。
         私の作った空間に入ってくるなど、初めてですよ)

( <●><●>)「――それは、私が『そういう存在』だからです」

|(●),  、(●)、|「!?」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:56:12.29 ID:tEaMGb8RO
なんで三国志にぶつけるの?

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:56:22.62 ID:BVuu0GJEO
支援

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:56:50.90 ID:0v0LPyft0
しえ−−−−−ん

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:57:02.48 ID:g7lxCEVD0
支援

32 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 20:57:05.04 ID:4PYVQnCY0
今度こそ、ダディは警戒の意思を見せた。
殺したと思っていた相手が背後にいるのだから、当然だ。
しかも己のテリトリーの外である以上、優位性も無くなっている。

|(●),  、(●)、|「貴方は、一体……」

( <●><●>)「そうですね。 一言で説明するなら、『異世界の住人』です」

|(●),  、(●)、|「異世界……」

ダディにとって、それはまったく現実味のない言葉だった。

創作書物では時たま扱われる題材だというのは、知識として知っている。
最近読んだのは、『チキュウ』という機械文明が発達した異世界を舞台に、
冴えない男が多くの女に言い寄られる、というよく解らない内容だった。

読み終わり、まず最初に思ったのは、


……何故、あのようなナヨナヨした男がモテるのでしょう。


願望が形になったと考えるのが早いのだろうか。
つまり、大した努力もせずに女を手に入れたい、という浅はかな願望が、
あのような理不尽な設定と物語を作り上げたのである、と。

それを思うと、もしかしたらこの状況も――

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:57:06.38 ID:BVuu0GJEO
支援

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:57:50.40 ID:BVuu0GJEO
支援

35 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 20:58:32.30 ID:4PYVQnCY0
|(●),  、(●)、|「――いえいえいえいえ、あり得ません。 えぇあり得ませんとも。
         私が貴方のような男を待ち望んでいたなど、あり得ません」

( <●><●>)「貴方はいきなり何を言っているのですか。
         しかし――」

頷き、

( <●><●>)「貴方が私を待ち望んでいた、ですか。
         もしかしたら、それもあるかもしれませんね」

ダディは戦慄した。
なんということだ、と。
自分は控え目に言ってもノーマルなはずで、だとしたら目の前にいる小柄な男は、
まさか自分の深層意識にあるアブノーマルが生み出した産物なのだろうか。

いけない。
何か気付いてはいけないことが、目の前に提示されている気がする。

( <●><●>)「……まぁ、そういう原因や事情はどうでも良いでしょう。
        ともあれ本題に入らせて頂きますよ」

|(●),  、(●)、|「本題……?」

( <●><●>)「単刀直入に言いましょう。 私は貴方をスカウトに来たのです」

スカウト、という単語に、ダディは考えを巡らせた。
己を必要とする組織や集まりがあるのだろうか。

いや、そんなものはなく、あってはならない。

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:58:44.10 ID:BVuu0GJEO
支援

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 20:59:27.26 ID:BVuu0GJEO
支援

38 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:00:11.74 ID:4PYVQnCY0
|(●),  、(●)、|「……私は一都市に住む教師ですよ?
         誰かと間違えてはいませんか?」

( <●><●>)「そこから、ですか。 良いでしょう。
        貴方がそのつもりなら、私の方でその壁を取り除きます」

小柄な男は、こちらへ視線を向けたまま、

( <●><●>)「ダディ=クール。 36歳。 男性。
        独身で、煙草も酒も好まない健康体そのもの。
        趣味は地図を眺めることと、自身の手で作成すること。
        好きなものは地図で、嫌いなものは温度の高い飲食物。 猫舌ですね。
        簡単な経歴として、現在のところは学園都市VIPの教師を務めており、
        主に術式専攻学部の生徒を相手に授業を受け持っていますね。
        専門は地理関係ですが、歴史や経済などの社会系科目も得意としています。
        出身は南方にある巨人族の集落。 人と亜人種の両方の血を受け継いでおり、
        巨人族にしては身体が小さいという理由で、幼少の頃は虐めを受けていました。
        青年と呼べる歳になるとチャンネル・チャンネルへ出て、高等教育を受けます。
        その折、地理に対して興味を持っている自分を見つけることで、教師を志すことを決め、
        今ではその温和な性格が生徒達の信頼を得ている状況、といったところでしょうか」

背筋に悪寒が走る、とはこのことだろう。
告げられた長い言葉には、間違いが何一つ無かった。

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:00:24.51 ID:BVuu0GJEO
支援

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:01:05.23 ID:BVuu0GJEO
支援

41 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:01:46.73 ID:4PYVQnCY0
|(●),  、(●)、|「貴方は――」

( <●><●>)「言ったでしょう、スカウトだと。
        既に貴方の経歴は調査済みですよ」

|(●),  、(●)、|「しかし……だとして、どうして私を?」

すると、小柄な男が小さな溜息を吐いた。

( <●><●>)「ここまで理解しておきながら、まだしらばっくれる気ですか?」

|(●),  、(●)、|「…………」

( <●><●>)「そうでした。 貴方は見かけによらず疑り深い性格でしたね。
        ならば貴方が納得するまで理由を説明してあげましょう。
        まずは……そうですね、私がここに来た経緯でも――」

男の説明は、ダディでさえも理解し得ない内容であった。

古に在った神が管理する世界。
尋常ならざる力を持つ21種類の兵器。
それらを巡り、起こってしまった大きな事件。

わざとそうしているのか、情報が少な過ぎて全容が掴めない。
ただ、それらが全て異世界の話だというのは何となく解った。

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:01:50.93 ID:BVuu0GJEO
支援

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:02:22.82 ID:Eg8OXt78O
支援しえん

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:02:33.48 ID:BVuu0GJEO
支援

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:02:45.99 ID:qSYcDjYZ0
もういいよこれ

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:03:20.24 ID:BVuu0GJEO
支援

47 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:03:45.76 ID:4PYVQnCY0
しかし仮にそうだとすると、疑問が出る。

|(●),  、(●)、|「ますますワケが解りませんね。
         そんなことが現実にあったとして、私に何の関係があるのです?
         貴方が言った通り、私はこの世界で生まれ、この世界で暮らしてきたのですよ?」

( <●><●>)「……私が求めているのは貴方の『力』ですよ」

一息。

( <●><●>)「先ほどの空間、そしてその高速圧縮。 見事でした。
        おそらくはあのような芸当が出来るのは貴方一人だけでしょう。
        この世界の技術……そう、術式ですら不可能なことなのですから」

|(●),  、(●)、|「……!」

( <●><●>)「たまにね、いるんですよ。 貴方のような特異性を持つ存在が。
         そう、かつての私と同じような、ね」

|(●),  、(●)、|「では、貴方も……」

( <●><●>)「似たようなものでした、とだけ言っておきましょう。
        しかし今はそんなことどうでも良いんです。
        私が言いたいのは、貴方は先天的に『異常』である、ということです」

48 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:05:16.33 ID:4PYVQnCY0
いいですか、と続け、

( <●><●>)「この世界に生まれるべきではなかった、などと言うつもりはありません。
        ただ、貴方の持つ力――空間生成と、その操作を行う特異な能力を、
        本当の意味で活かすことの出来る場がある、ということを示しているのです」

|(●),  、(●)、|「つまり……貴方、いえ、貴方達の仲間になれ、と?」

( <●><●>)「遠まわしに言えばそういうことです。
         私の仕事相手は非常に強大でしてね。
         空間を自在に操れる貴方がいると、とても助かるのですよ」

ダディは腕を組み、冷静に思考を開始した。
小柄な男の事情については、仲間になると決めてから伝えられるものなのだろう。
だから、今ある情報のみで判断を下さなければならない。

おそらく男の言っていることは真実だ。
確かに、自分は空間を操る能力を持っているのだから。

そしてそれを他言したことは一度もなく、それでいて知られているという事実が、
目の前にいる正体不明の男の存在と力が、本物であると証明している。

……さて、どうしたものでしょうか。

そこでふと、ダディは気付いた。
この男の誘いに乗りかけている自分がいる、と。

49 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:06:44.30 ID:4PYVQnCY0
|(●),  、(●)、|「…………」

理由を考える。

自分は、この都市が好きだ。
前途多望な若者だらけである学園都市が好きだ。
教師という仕事も自分に合っていると確信している。

しかし、それ以上にダディは地図という存在が好きであった。

思うのは頭の中にある完成目前の地図だ。
あと少し情報を書き込めば、この世界の地形情報は全て手中に収められることになる。
満足感があるのと同時に、

|(―),  、(―)、|(私は……この世界に飽きつつあるのかもしれませんね)

学園都市が好きだという気持ちに偽りはない。
ただ、好きであることと、ずっといたいという気持ちはイコールではないのだ。

思えば、己の持つ特異な能力は――

( <●><●>)「――あぁ、一つ言い忘れていました」

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:08:35.03 ID:Eg8OXt78O
しえーん

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:08:50.68 ID:g7lxCEVD0
支援

52 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:09:12.72 ID:4PYVQnCY0
|(●),  、(●)、|「言い忘れていた? 何をですか?」

( <●><●>)「貴方の能力について、ですよ」

温い風が吹く。
それは、ダディにとって不快なものでしかなかった。

( <●><●>)「この世界における通常の術式とは、
         魔粒子という物質を使って何かを作ったり、作用させたりしますね。
         当然、使えば魔粒子が消費されるわけです」

この世界に生きる者なら誰でも知っていることだ。
それがあるからこそ、不自由なく生きていけるのだから。

( <●><●>)「ですが、貴方のその空間生成能力は違う。
        何かを引き換えにすることなく、空間を作ってしまえるのですよ。
        これがどういうことか解りますか?」

こちらの返事も聞かずに、

( <●><●>)「例えば水が一杯まで入っているグラスがあったとしましょう。
         術式は、この水の一部を使って氷を作り、この水に浮かべるようなものです。
         形は変われど、全体としての量は変わらないのが解ると思います」

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:11:09.77 ID:FitE+GsZ0
支援


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:11:44.96 ID:wS4+f74BO
支援

55 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:12:21.33 ID:4PYVQnCY0
|(●),  、(●)、|「…………」

( <●><●>)「対し、貴方の能力は何をも消費することがない。
         つまりこのグラスの中に、いきなり氷を発生させるようなものなのです」

それがどういう意味を示すものなのか。
ダディは、すぐに気付いてしまった。

( <●><●>)「その分、水が溢れてしまうのですよ。
        作成した空間分の何かが、この世界から失われてしまっている。
        風か、葉か、土か、水か、光か、石か……それとも生物かもしれませんね。
        死ななくても良かった人が、死んでしまったかもしれません。
        貴方がやっているのはそういうことです」

|(●),  、(●)、|「そ、んな……」

( <●><●>)「知らなかったことです。 責任を感じることはありません。
         それを教えてあげるのも私の仕事の一つですしね。
         だから、貴方をこちら側へ誘っているのです」

一息。

( <●><●>)「すぐに返事を頂く必要はありません。
         近い内にまた来ます。 よく考えていて下さい」

そして男が一瞬で消えた。
呆然としたダディが、一人残る。

温い風は、未だ吹き続けていた。


56 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:13:50.11 ID:4PYVQnCY0

――――第五話

             『それぞれ異なる同じ理由』――――――――――





               気楽に見える人ほど
            多くの苦悩を抱えていたりする



57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:14:28.06 ID:HSBtJkUJ0
支援支援支援

58 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:15:36.81 ID:4PYVQnCY0
「ハァー……」

ほとんど藍色に近い空の下、一つの溜息が散じていく。

場所は学園都市、東側を占める商業区画だ。
都市の主役である生徒達より、企業体などに所属する大人達が力を持つ領域である。
多くの背の高い建物が並び、夜という時間にも関わらず、勢いは未だ衰えない。

その騒々しさから逃げるような場所があった。
商業区画の西方、教育区画に近い位置にある資料館の屋上だ。

図書館とはまた異なる、技術的な専門書物が蔵書されているここは、
普段は科学技術・錬石技術学部の生徒がよく出入りする建物だった。

しかし今という時間において人の気配はなく、
だからこそ、というように、屋上の人影が大きな溜息を吐いている。
それは、
  _
( -∀-)「あー……」

ジョルジュ=ロングヒル。
武術専攻学部所属の3年生であり、本能に忠実な男だ。
生徒達の間では『エロ野郎』『エロ先輩』などというストレートなあだ名をつけられており、
事実、彼はよく女子生徒の各部――特に胸――に触ろうとして、吹っ飛ばされている。


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:15:52.34 ID:0v0LPyft0
連続投下支援支援

60 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:17:25.69 ID:4PYVQnCY0
そんなジョルジュが、資料館屋上の手すりに身を預け、夜空を見上げていた。
普段の彼を知る人が見れば、まず偽者である可能性を考慮するような光景である。
  _
( ゚∀゚)「陽が落ちてぇ〜、夜が来ればぁ〜、そこはオパーイパラダイスぅ〜♪」

前言撤回。
その男は、紛うことなくジョルジュであった。
しかし彼は、ふと歌うのを止め、再び溜息を吐きながら、
  _
( ゚∀゚)「はぁー、やれやれ。 嫌な時期が来たもんだねー」

季節的には晩夏だ。
この地方は季節感豊かであるのが特徴としてよく挙げられるが、
ジョルジュにとっては、年間何度も気温や湿度が変わるのが好きではなかった。
  _
( ゚∀゚)(いやーなこと、思い出しちまうもんなぁ……っと、ありゃ?)

少し離れた路地を、見知った顔が走っているのを見つける。
  _
( ゚∀゚)「あれってギコじゃん。
     こんな遅くまで忙しそうにしちゃって、生徒会の仕事ってやつかねー?
     ご苦労なことだ」

ニヤニヤした視線を送ってみたり、
身を乗り出して不思議な踊りを踊ってみたりもしたが、
結局ギコは、何も気付かないまま教育区画の方角へ行ってしまった。

61 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:18:50.57 ID:4PYVQnCY0
  _
( ゚∀゚)「まだまだだなー、アイツも。 この程度の視線に気付けねぇとは。
     ん? 今度は……」

別の方角に、また見知った姿がある。
  _
( ゚∀゚)「ハインリッヒっていったっけな。
     始業式の時にチェックしてたけど、
     年齢に見合わない、なかなかのオパーイを御持ちのようで……」

虚空で両手をわきわきしてみたり、
身を乗り出して投げキッスしてみたりもしたが、
結局ハインは、何も気付かないまま生活区画の方角へ行ってしまった。

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:19:03.98 ID:5hv5nw200
がくとし来てたのか
支援

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:20:16.75 ID:3HJ0javD0
支援

64 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:20:33.32 ID:4PYVQnCY0
  _
(;゚∀゚)「マジか……ちょっと寂しいぞ俺ー。
     誰かこんな可愛そうな俺に気付いてくれよー」

すると眼下から、

<_プー゚)フ「あ、エロ先輩じゃん! 何やってんすか?
        アンタが高い所にいちゃスカートは覗けねぇっすよ!
        やっぱり馬鹿と何とかは高いところが好きってホントだったんすか!」
  _
( ゚∀゚)「――お前はイラネ。 消えろ」

<_;プー゚)フ「ちょ、なんか最近、俺の扱いが適当じゃね!?
         ギコ坊達もさー、夏に入ったくらいから俺のことをさー、テキトーにさー。
         いくら俺がタフでも、流石に寂しいっすよー」
  _
( -∀-)「知るか馬鹿。 俺はオパーイがねぇ奴に興味はねぇんだよ」

<_プー゚)フ「え? じゃあ、例えば太ってる男は良いんすか?」
  _
( ゚∀゚)

  _
( -∀-)

  _
( ゚∀゚)「…………駄目だ」

<_;プー゚)フ「なんで今ちょっと間が空いたんすか!?」

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:21:16.40 ID:3HJ0javD0
支援

66 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:22:45.35 ID:4PYVQnCY0
  _
( -∀-)「うるっせぇなぁ、お前。 試してみねぇと解らんだろが。
     だからちょっと妄想の中で感触チェックしてみただけだ。
     ――そしたら駄目だった。 芯がねぇ」

<_;プー゚)フ「あったらOKしたってことっすか!?」

がくがくと身を震わせるエクストに、ジョルジュは半目を向け、
  _
( ゚∀゚)「何だぁ? そこまで食いつくってーのは、アレか。
     お前、俺にオパーイチェックしてもらいてぇのか? 今なら半額だぜ?」

<_;プー゚)フ「思わぬところで俺、貞操の危機ッ!! ってか金取るのかよ!」
  _
( ゚∀゚)「オパーイ揉めて金ももらえる。 最高の事業じゃねーかよ。
     まぁ、まだ希望者が一人もいねーんだけどさ」

<_;プー゚)フ「先輩、はっきり馬鹿って言っていいっすか!?」

駄目だ馬鹿、と言い放ったジョルジュは、手すりに預けていた身を起こした。

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:24:57.27 ID:ZVNYDOtvO
抗護読み直したけど最後あんなに熱かったんだな

68 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:25:23.23 ID:4PYVQnCY0
すっかり暗くなった空を仰ぎ、こちらを見下ろす三日月に目を細め、
  _
( -∀-)「……もう遅ぇぞ後輩。 さっさと帰りな」

<_プー゚)フ「先輩は?」
  _
( ゚∀゚)「俺ぁー……もうちょいここで涼んでいくわ。
     お前のせいでオパーイへの愛が熱となって溢れ始めたからな。
     ここで冷やしてステイしておかねーと、あとで生徒会の世話になっちまう」

するとエクストが笑みを浮かべ、

<_プー゚)フ「はは、やっぱり先輩って馬鹿だ」
  _
( ゚∀゚)「うるせぇ。 そんでさっさと帰れ」

はいはい、と肩をすくめたエクストが背を向ける。
大剣を背負った姿を、どこか懐かしそうな目で見送ったジョルジュは、
再び大きな溜息を放った。

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:25:55.54 ID:5hv5nw200
支援

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:26:17.43 ID:Eg8OXt78O
しえん

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:26:24.94 ID:3HJ0javD0
支援

72 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:27:45.93 ID:4PYVQnCY0
  _
( ゚∀゚)「馬鹿、か……まぁ、確かにそうだよなー……」

また夜空を見上げ、
  _
( ゚∀゚)「けっ、お月様も笑ってやがる。 言われなくても解ってるっつーの。
     二年前のあの日から、遠回りどころか止まったまんまってことくらい、な。
     だけど……」

一息。
  _
( ゚∀゚)「理屈じゃねーんだ。 感情なんだよ。
     返してほしい、って……無駄なのに、そう何度も思っちまうんだ」

更に深い、一息。
  _
( -∀-)「――ダセェよな、俺も」

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:28:00.17 ID:IASHvj010
支援

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:28:14.17 ID:3HJ0javD0
支援

75 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:29:27.41 ID:4PYVQnCY0
(,,-Д-)「今日の見回り終了ー、っと。 ただいま戻りましたー」

生徒会の仕事を終えて帰ってきたギコは、
クーやトソン達がせっせと働いているであろう生徒会室の扉を開いた。
室内では予想通り、いつものメンバーが各々の仕事を進めている。

(゚、゚トソン「おかえりなさい」

ミセ*゚ー゚)リ「おかえりー」

まずトソンとミセリが声をかけ、椅子に座って寝ていたフォックスが目を覚ます。
彼は起き抜けに飴を取り出しながら、その途中でギコに気付き、

爪'ー`)y-「……おや? おかしいなギコ君、さっき出て行ったばかりじゃ?
      あ、もしかしてサボったのかい? 堂々としてるねぇ」

(;゚Д゚)「アンタにだけは言われたくない……。
    ところでヒートは? まだ帰ってない?」

(゚、゚トソン「工業区画にてトラブルがあったらしいので、その処理をしているのでしょう。
     何やら『俺はトレジャーハンターだー!』などと叫びながら、
     科学技術学部の生徒が暴れているとか」

もはやいつものことなので、ギコは空返事をしながら自分の席に座る。
そして鞄から、先ほど買ったばかりの音楽データメモリを取り出した。

指先だけでホールド出来るような大きさのそれの表面には、
『えるえむ・しぃ』のトレードマークである黒ウサギ、その周りにはカラフルな装飾が為されている。
以前、エクストに借りて聞いてみたのがきっかけで、今ではすっかりハマってしまっていた。

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:30:11.54 ID:qgMABo0lO
支援

77 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:31:26.43 ID:4PYVQnCY0
新曲である『ぱんきーはーと』を携帯端末へ送信しながら、ふと横を見ると、

爪゚ -゚)「…………」

隣のデスクでは、機械人形であるGが目の前に浮かぶウインドウを操作していた。
画面にはどう見ても赤と黒の1から13までの数字が描かれた札が並んでいるが、
これが仕事なのかどうかの判断がつかないギコは、それをスルーしつつ、

(,,゚Д゚)「……あれ?」

と、一つの違和感に気付いた。
帰ってきた時に掛けられる声が一つ少ない、と。
生徒会室の奥へ視線を向ければ、

川 ゚ -゚)「…………」

クーが、生徒会長専用の大型デスクで作業を進めていた。
左右にウインドウを浮かべ、手にした何枚かの資料に目を通している。
仕事に集中していてギコの帰りには気付かなかったのだろう。
そう思ったのだが、

(,,゚Д゚)(? 目が動いていない……よな?)

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:32:10.23 ID:wS4+f74BO
支援支援

79 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:32:47.13 ID:4PYVQnCY0
格闘を専門とするギコは、他人の目線に敏感だ。

目線とは、攻撃位置や狙いを知らせてくれる大事な要素であり、
ギコのようなクロスレンジ型の生徒は、相手の目線を追うのが癖になっていることが多い。
そんなギコだからこそ、クーの目が動かないことに気付けたのだ。

よく見れば資料に目を通しているというより、
資料の表面に、ただ視線を置いているような感じであった。
心此処に在らず、という言葉が当てはまる光景である。

クーらしくない。
というより、あのような彼女は見たことがない。

本来のクーなら、今の時点でギコの視線に気付いてもおかしくないのだ。
だというのに、資料の上に視線を落としたまま考え事をしているのか、
こちらを見る雰囲気は欠片も感じられない。

(,,゚Д゚)(何か重大な案件でも抱えてるのかな……。
    力になりたいけど、俺はそういうのよく解らんしなー)

出来ることと言えば、自分の仕事をきっちりこなすことか、
せめて邪魔にならないよう静かにしておくことだけだった。

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:34:24.71 ID:3HJ0javD0
支援

81 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:34:34.56 ID:4PYVQnCY0
(,,゚Д゚)(仕方ない。 報告書提出して、今日はもう帰ろうかな――ん?)

視線を感じて振り向けば、トソンがギコを見ていた。
静かに立ち上がり、手招きして、こちらの返事も見ずに生徒会室から出て行く。

(,,゚Д゚)「……?」

よく解らないが用があるようだ。
何かミスしたっけな、と思いつつ廊下へ出ると、トソンが腕を組んで待っていた。
ギコがついて来たことを確認すると、またもや勝手に歩き始める。

結局、彼女の足が止まったのは、生徒会室の隣にある小さな休憩スペースだった。
自販機が一つ壁に立ち、ベンチが二つほど並んでいる簡素な空間だ。
トソンは奥のベンチに腰掛け、

(゚、゚トソン「――ギコ、会長の様子に気付いたみたいですね」

(,,゚Д゚)「え? あ、あぁ……やっぱりアレ、普段の会長じゃないよな?」

(゚、゚トソン「流石に一年も一緒にやっていれば解りますか。
     まったく、忌まわしいことです」

(;-Д-)「最後の言葉はスルーしておくとして……トソン先輩は何か知ってるんすか?」

するとトソンはあっさりと頷き、

(゚、゚トソン「丁度、この時期ですからね。 かつて会長が、最大の後悔を得たのは……」

(,,゚Д゚)「後悔……?」

82 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:36:06.93 ID:4PYVQnCY0
(゚、゚トソン「過去、何があったのかを聞きたいですか?
     どうして会長が、今の会長になったのかを知りたいですか?」

(,,゚Д゚)「…………」

ギコはすぐに返事を返さなかった。

はっきりと言ってしまえば、すぐにでも聞きたい。
クーのことは尊敬しているし、彼女の性格上、本心を見せない節があるので、
こういう機会が巡ってくるのはとても貴重なことだと解っている。

しかし、ある点においてギコの納得に反するものがあったのだ。

(,,゚Д゚)「……トソン先輩。
    俺は、本人が話したがらないことを聞くのは嫌だ。
    それがたとえ知りたいことでも」

(-、-トソン「やれやれ……」

トソンは苦笑を浮かべた。

(゚、゚トソン「貴方らしいですね、ギコ。
     そういうところだけは好ましいですよ」

(;゚Д゚)「ト、トソン先輩が俺を褒めた……!?
     あ、ありえねぇ……!! 偽者か!?」

(゚、゚トソン「撃っていいですか?」

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:36:52.46 ID:3HJ0javD0
支援

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:38:09.56 ID:wS4+f74BO
支援

85 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:39:12.80 ID:4PYVQnCY0
本当に弓に手が掛かっていたので、ギコは慌てて首を振った。
この容赦のなさはトソン本人であることを示している。

普通なら、まず怒るか弁解だろう。
しかしこの先輩は物理的手段に出ようとした。
それは普遍論における異常なわけで、だからこのトソンは正常かつ本物である。

まったく、と吐息したトソンが、休憩室の出口を見て、

(゚、゚トソン「会長から許しは得ています。 それも一年前から。
     ギコが何か気付くようであれば、教えても構わない、と」

(,,゚Д゚)「え……本当に?」

(゚、゚トソン「私が嘘を吐くとでも? その理由がある、と?」

(;゚Д゚)「あ、いや……すんません」

(゚、゚トソン「では、話しましょうか。
     過去に何があり、どうしてここに至ったのか、を。
     会長も、ある意味でそれを望んでいます――」

そして、凍りついていた過去が、軋みを上げながら動き始める。

86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:39:12.61 ID:IASHvj010
今日は守護者編か?

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:40:12.86 ID:0v0LPyft0
ダイオードktkr?

88 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:40:50.12 ID:4PYVQnCY0
授業を終え、午後の時間を訓練に当てていたハインは、
適度な汗で銀の髪を濡らしながら女子寮へと戻って来ていた。
生徒カードを提示し、術式保護を受けたガラス扉を開いて中へ入る。

从 -∀从「あー、疲れたー……」

ハインは戦闘時、他の者に比べて考えるべきことが多い。
ナイフ、銃器、術式の三つを使いこなすオールマイティーなスタイルだからだ。

特にローラーブレードを履いての高速戦闘ともなると、
一瞬の判断が結果に繋がることが多々あるため、気が抜けない。
そんな理由もあって、彼女は格闘・射撃・高速機動と最低三種類の訓練をこなさなければならず、

从;-∀从「……解ってることとはいえ、キツいよなぁ」

それなりの水準を保つつもりなら、それなりの努力が必要だ。
射程を選ばずに戦える、というスタイルは強力なのだが、維持の大変さがネックである。

そんなこんなを思いながら、ハインは自室の前へと辿り着いた。
ドアの傍にある小窓からは明かりが漏れている。
いつものことなので特に気にせず、

从 ゚∀从「ただいまー」

寮室の扉を開けてみれば、しかし返事がなかった。

89 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:42:13.02 ID:4PYVQnCY0
从 ゚∀从「……? おかしいな。
      いつもならウルサイくらいの返事が来るのに」

基本的に寮は相部屋制であり、
例外なくハインの寮室にも、もう一人の生徒が生活している。
その生徒の迎えがないことを不思議に思いながらリビングへ向かうと、

从 ゚∀从「ありゃ?」

(*-∀-)「…………」

食卓として使っているテーブルに、ツーがいた。
組んだ両手に額を乗せ、俯いて動かない。

从 ゚∀从(寝てる……? いや、考え事してんのか?)

彼女の名はツー=メイル。
武術専攻学部所属の3年生で、ハインにとっては一つ上の先輩だ。
詳しくは知らないが、『とある理由』で戦いという行為を放棄しており、
午前の授業が終われば、そのまま都市部に出て好き勝手するという毎日を送っている。

ハインにとっては、それ以外のことはよく解らない先輩であった。

90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:43:08.32 ID:Eg8OXt78O
支援

91 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:43:41.17 ID:4PYVQnCY0
真面目に修練をこなすハインよりも早く帰宅していることが多く、
夕食などの準備は彼女に任せていたりするのだが、

从 ゚∀从「飯の用意は出来てないみてーだなー。
      おーい、ツー先輩ー? もう夜ですけどー?」

と、肩を軽く叩くと、

(*;゚∀゚)「――うひっ!?」

从 ゚∀从「あらま、先輩にしちゃ随分と可愛い悲鳴をあげちゃって。
     何をボーっとしてたんすかー? 風邪?」

(*゚∀゚)「あービックリした……帰ってきたなら、帰ってきたってちゃんと言いなよぉ」

从 -∀从「残念ながら言いましたー」

荷物を下ろし、

从 ゚∀从「で、ホントどうしてそんなテンションダウンしてたの?
      何か悩みでも? 恋とか? それとも……」

(*゚∀゚)「ハインって、たまに他人の領域にずけずけ入ってくるよねー」

从;゚∀从「うっ……マジか。 反省します」

(*゚∀゚)「よろしい! 先生は許します!」

92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:43:56.53 ID:HSBtJkUJ0
しえんしえんしえん

93 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:45:07.65 ID:4PYVQnCY0
そこで会話は打ち切られた。
夕食の用意をしていなかったツーが舌を出しながら謝り、食事の準備を始める。
やれやれ、と肩をすくめたハインは、その隣に立って料理を手伝う。

時間が遅いこともあって、簡単に作れるものをチョイスした。
二人はテーブルを挟んで座り、それぞれ腹を満たす。
途中、交わされる会話は他愛のない話ばかりだ。

今日の授業が(ry
また科学技術学部の生徒が事件を(ry
商業区画のとあるアクセサリーショップで(ry
ギコが(ry
(ry

誰が見ても楽しげな時間だが、ハインはその中で小さな違和感を得ていた。
時折、ツーの視線が遠くを見ているような瞬間があるのだ。

おそらく思考しているのだとは思うが、
普段から何も考えてないような彼女の行動しては、やはり微妙に映る。
本人は意識していないのか、こちらの視線に気付いて首をかしげるだけだった。

从 ゚∀从「……ううむ」

そして、皿に盛っていた料理をほとんど食べ終わる頃。
ハインは意を決し、しかし内心では恐る恐るといった様子で聞いてみることにした。

94 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:46:25.26 ID:4PYVQnCY0
从 ゚∀从「……先輩、もしかして体調が悪いんじゃない?」

(*゚∀゚)「へ……? 何でさ」

从 ゚∀从「なんか今日の先輩、おかしいと思う。
      帰ってきた時はテーブルでボーっとしてたわけだし、
      今だって別のところ見てボーっとしてたろ? 熱でもあるんじゃね?」

(*-∀-)「うーん……そ、そうかもしれないね」

从 ゚∀从「ほら、やっぱりおかしい。 普段の先輩なら、
     そこでアホみたいな笑顔で『大丈夫大丈夫!』って言うはずだから」

(*;゚∀゚)「アンタの中でのあたしって一体……」

一息。

(*-∀-)「――ま、時期が時期だからね」

从 ゚∀从「時期……?」

(*゚∀゚)「どういう意味か聞きたい?」

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:46:46.88 ID:lvy0YCaF0
しえん もしかしてこれって戦い護るの別世界の過去の話?

96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:47:25.21 ID:HSBtJkUJ0
しえん

97 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:48:08.30 ID:4PYVQnCY0
ハインは少し考え、

从 ゚∀从「……それって先輩の大事な部分に関わる話?
     だったら、無理に言わなくていい。
     俺にはきっと、どうすることも出来やしないだろうし」

(*゚∀゚)「あはは、ストレートだねぇ。
     でも、この話はあたしと同級か、それより上の人は大体知ってる話だよ。
     だから、ハインが聞きたいって言うなら話してあげる。 気晴らしにもなるしね」

从;゚∀从「うーん……」

興味がない、と言えば嘘になる。
ツーが戦いを放棄している理由かもしれないし、それは前から疑問に思っていたことだ。
しかし、他人との距離感がイマイチ掴めていないハインにとって、
こういう話題にどう踏み込めば良いのか解らないのも事実だった。

だから、一つ聞いてみることにする。

从 ゚∀从「――先輩、確認していい?」

(*゚∀゚)「どぞー」

从 ゚∀从「ぶっちゃけ俺の中での先輩って、
      すごく遊び人っていうか、割と駄目人間っていうか。
      そんな感じで映っちゃってるんだけど……」

ツーが苦笑するのを見ながら、

从 ゚∀从「……それが本当の先輩なのか?」

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:51:13.01 ID:HSBtJkUJ0
しぇn

99 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:51:41.61 ID:4PYVQnCY0
(*-∀-)「さぁ、どうでしょう?」

はぐらかしとも言える答えに、ハインは頷いた。
姿勢を正し、

从 ゚∀从「――じゃあ、教えてほしい。 本当の先輩を知りたいから。
     それに、その話を聞くことで都市の皆に近付けるなら、俺は知りたい」

(*゚∀゚)「それがたとえ、あたしの領域に入っちゃうことでも?」

从 ゚∀从「ツー先輩が、俺が近付くのを良しとしてくれるならな。
      そうなったら俺も最大限、理解のための努力はするよ」

(*゚∀゚)「アンタ、本当に良い子だねぇ」

从;゚∀从「や、止めてくれ。 そんなんじゃない」

(*゚∀゚)「……じゃ、時間も時間だし、ちょっとずつ話そうかな。
     判断はハインに任せるよ。 あたしの中ではもう終わった話だしね」

緊張が満ち始めるのを感じながら、ハインは言葉を待つ。
ツーは少しの間、目を瞑り、過去を思い出すように頷いた。

そして、過去の言葉が来る。

100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:52:31.14 ID:emeJ8HnaO
今ふと気が付いたんだがトソンは浅間が元?

101 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:53:14.59 ID:4PYVQnCY0
(゚、゚トソン「――今から二年前の話です。
     貴方が入学してくるよりも、半年ほど前ですね」

静かな言葉が響くのは、生徒会詰所三階の休憩室。
ベンチに座ったトソンが語る相手は、傍に立つ後輩のギコだ。
自販機の唸るような駆動音を背景として、トソンが言葉を続ける。

(゚、゚トソン「パーティ制度は知っていますか?」

(,,゚Д゚)「三年次から組み込まれるやつだろ?
    複数人でグループを作って、課外授業や対人戦を行えるっていう……」

トソンが頷いた。

(゚、゚トソン「そうです。 そして当時、注目を受けていたパーティがありました。
     クー=ルヴァロンを中心とした四人パーティで、
     三年生二人、一年生二人という実力的に不安を抱える編成にも関わらず、
     上級生パーティとの対戦でも互角に戦えるという結果を残していました」

(,,゚Д゚)「あれ? 一年生も入れるんだ?」

(゚、゚トソン「三年以上の生徒からの誘いが無ければ駄目ですけどね」

102 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:55:00.03 ID:4PYVQnCY0
(,,゚Д゚)「成程。 じゃあ、よほどその一年生二人が凄い実力を持ってた、ってわけか。
     ……で、そのパーティのメンバーは?」

(゚、゚トソン「リーダーとして三年生のクー=ルヴァロン。
     パーティメイトは、一年生のツー=メイル、ジョルジュ=ロングヒル。
     そして――」

知っている名前が出たことに驚きつつ、ギコは次の名前を聞いた。

(゚、゚トソン「――三年生のダイオード=ヴェルウッド。
     この四名が、二年前において学園中の注目を浴びていたのです」

(;゚Д゚)「え、っと……ちょっと、あの……」

(゚、゚トソン「順番に説明しましょう。
     まずはツー=メイルとジョルジュ=ロングヒル。
     この二人は知っていますか?」

(,,゚Д゚)「確かハインと同室なのがツー先輩だったような……。
    あとジョルジュ先輩は、あの有名な『エロ野郎』だよな?
    そして二人は、今では戦いを放棄してるって――」

(゚、゚トソン「――そうです。
     二人とも『とある出来事』が原因でパーティを抜け、
     そして今でも、あのような腑抜けた生活をしているのです」

(,,゚Д゚)「……機嫌悪い?」

(-、-トソン「当たり前です。 会長と同じパーティに入っておきながら、
      それを自ら放棄するなど……贅沢過ぎです」

103 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:56:56.35 ID:4PYVQnCY0
でも、と続け、

(゚、゚トソン「仕方のない話なのかもしれません。
     あの二人は、大切な人を……」

そこで、ギコはほとんどの事情を察することが出来た。
現在においてダイオードの姿がないことを合わせると、

(;゚Д゚)「その『とある出来事』って……ダイオードって人が、もしかして――」

(゚、゚トソン「――いえ、死亡はしていません。
     彼女はまだ、この学園都市にいます。
     ですが……」

そこでトソンは首を振った。
自分の意見を述べるのは違う、ということだろう。
仕切り直すように、次の言葉が来る。

(-、-トソン「……おそらくあれは、不幸な事故だったのでしょう」

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 21:58:04.15 ID:II3opORn0
あら、まだ学園にいるのか

105 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 21:58:27.76 ID:4PYVQnCY0
(*゚∀゚)「不幸な事故だったんさ」

テーブルを挟んだ向かい側、ツーが他人事のように呟いた。

緊張という二文字が満ちる寮室内。
電灯が照らしているが、それでも暗く感じてしまうのは空気のせいだろうか。
淹れたばかりのホットドリンクを片手に、ハインは次の言葉を待つ。

(*゚∀゚)「クー先輩とダイオード先輩が意気投合した経緯は、あたしにも解んない。
    あたしが一年生だった頃、あの人達は三年生だったしね。
    でも、当時から有名人だった二人に誘われた時は、本当にうれしかったよ」

从;゚∀从「……もしかして隠れた実力者?」

(*-∀-)「昔の話だけどね」

首を振り、

(*゚∀゚)「とにかく、私とジョルジュは互いに喜んだもんさ。
     この都市で成り上がってやるって思いもあったから、余計に。
     一年生がパーティ戦に出られるなんて滅多にないことだったしね」

パーティでの活動は数月ほど続いたという。
春期にひょんなことでクーとダイオードに誘われて始まり、

(*゚∀゚)「ちょうど今頃だったかな。
    あの時の私達は、同級生どころか上級生をも相手にすることが出来ていて、
    本当にも楽しくて……絶好調ってああいうのを言うんだろうね」

106 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 22:00:50.35 ID:4PYVQnCY0
从 ゚∀从「…………」

(*゚∀゚)「お調子者で馬鹿だけど、誰よりも勇敢に立ち回ったジョルジュ。
     射程を選ばない武器を担いで、冷静沈着に戦いを見据えるクー先輩。
     そして、同級生では敵無しの実力者だったダイオード先輩。
     パーティ行動以外の時でも良くしてくれて……」

でも、と言い、

(*-∀-)「――それも全て、あの時に終わったんさ」

从 ゚∀从「何が……あったんだ?」

(*-∀-)「大したことじゃないよ。 訓練さ。
     クー先輩とダイオード先輩の、次のパーティ戦を見据えた調整目的での訓練。
     互いに非殺傷モードの武装で戦っただけ」

傍で見ていたツーにとって、それは訓練とは思えない戦いだった。
術式をも絡めた攻防はただひたすらに眩しく、圧倒されるばかりで。

修練館の一室を使っての戦いだったが、
音や衝撃が外に漏れているのではなかろうかと思えるほどだったという。

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:02:07.17 ID:3HJ0javD0
支援

108 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 22:02:26.35 ID:4PYVQnCY0
二人の激突は徐々にヒートアップしていった。
汗と笑みを浮かべ、楽しそうに得物をぶつけ合う。
羨ましい、と思いつつも、ずっと見ていたくなるような攻防。

だが、そこに僅かなズレが生じた。

原因は今になっても解らない。
激突による空気の乱れか、汗か、集中力が途切れたのか、別の要因があったのか。
解らないが、攻撃を仕掛けていたクーの手元が狂った。

咄嗟のことにダイオードは受け切れず、勢いに乗ったクーも止められず。
高速の一撃が、ダイオードの身体を穿ったのだ。

(*-∀-)「刃引きされていたって、武器の重量が変わるわけじゃない。
     ある程度の勢いと一緒に叩き込まれたら、そりゃ怪我だってする。
     実際、訓練での怪我は確かにあったし、そのためにすぐ近くに保健室もあるわけで。
     ……でも、当たった位置が悪かった」

目立った外傷は特に見受けられなかったが、
ぐったりとしたダイオードを看た保健教師は、すぐに医院へ行くことを勧めた。
その結果、解ったのは、

(*-∀-)「神経系が深くやられちゃってね。
     ダイオード先輩は右半身……特に右腕の機能を完全に失っちゃったんだ。
     しかも長く昏睡状態が続いたせいで、目が覚めた時には筋力も体力も落ちちゃってて、
     もう二度と剣は握れないし、左手で戦おうにも半身が自由に動かないから……」

109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:04:47.55 ID:3HJ0javD0
支援

110 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 22:05:01.81 ID:4PYVQnCY0
从 ゚∀从「……それで、どうなったんだ?」

(*-∀-)「それからずっと入院生活。 半身が動かないからベッドの上でね。
     最初の内は、私達もクー先輩もお見舞いに通ってたんだけど、
     段々とダイオード先輩から元気が無くなってきてるのが解って……。
     気持ちは解るよ。 今まで自信を持っていたものを一瞬で失っちゃったんだもん」

ツーは続きを言わなかったが、ハインには解っていた。
戦う力を失ったダイオードの見舞いに来るのは、戦う力を持った後輩と同級生。
その時、ダイオードが何を思ったのかは解らないが、前向きに捉えるのは難しかっただろう。

自分が失ったものを持っている者達がいて、
それを眺めるのは、やはり辛かったに違いない。

(*-∀-)「それで、途中から私とジョルジュは面会謝絶になっちゃって、
     それでもクー先輩とだけは、たまに言葉を交わしてたみたいだけど、
     今じゃまったく。 たぶんダイオード先輩が拒絶してるんだと思う」

从 ゚∀从「そっか……うん、どういうつもりかを理解することは出来ないけど、
      ダイオードって人の気持ちはちょっとだけ解る気がする」

でも、
 
从 ゚∀从「じゃあどうしてツー先輩とジョルジュ先輩は戦いを……?」


111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:06:49.39 ID:khDhrsVFO
ダイオードきたな…
支援

112 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 22:08:42.03 ID:4PYVQnCY0
(*-∀-)「自分でもよく解らないんだ。
     ダイオード先輩が戦えなくなっても、あたし達は戦える。
     事故の直後は、ちゃんとそう思ってたはずなんだ」

けど、と苦笑して、

(*-∀-)「身体を起こすのにも苦労しているダイオード先輩を見て、
     あぁ、人ってこんなに脆いんだなって思っちゃって。
     思っちゃいけないって解ってたんだけど……」

ハインが見る先、テーブルの上にあるツーの手が握られた。

(*-∀-)「なんだかね。 やる気が無くなっちゃったんだ。
     ジョルジュの方はあたしにも解らないけど、少なくともあたしはそう。
     戦うことに意味が無くなった、っていうか……」

从 ゚∀从「先輩……」

(*-∀-)「脆いよね、人間って。 身体もだけど、心もそう。
     大事な人が弱っていくのを見て、自分も弱っちゃってんの。
     馬鹿みたいだよね」

どう見ても無理な笑みを浮かべ、

(*゚∀゚)「はは、ホント……馬鹿だよ。 あたしもアイツも」

113 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 22:10:19.62 ID:4PYVQnCY0
(゚、゚トソン「――誰が悪い、というわけではないのでしょう。
     実力が拮抗している者同士、訓練でも熱が入るのは当然です。
     本気になるということは、相手を打ち倒すという気持ちがあるからで、
     だから、そういった事故が起こるのは仕方のない話だったのかもしれません」

でも、と否定し、

(-、-トソン「――それでも、会長がやってしまったんですよ。
      この事実だけは変えられません。 特に、会長自身には」

(,,゚Д゚)「…………」

(゚、゚トソン「ツーとジョルジュは当時、
     会長とダイオード先輩のどちらも尊敬していたようですが、
     対し、特に二人を可愛がっていたのはダイオード先輩だったようです。
     だから尚更やり切れないのでしょうね」

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:10:37.03 ID:wS4+f74BO
支援支援

115 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 22:11:36.52 ID:4PYVQnCY0
大切な人が、大切な人に傷を入れた。
しかも、二度と剣を握れないまでの傷を、だ。

三年生二人と一年生二人でありながら、学園中の注目を浴びたパーティ。
将来性抜群である以上、外からは当然として、ツー達も期待に胸を膨らませていただろう。
もしかしたら自分達が、学園都市における頂点を目指せるかもしれない、と。

それを壊したのは、事故とはいえ、クー=ルヴァロンだった。

ツーやジョルジュのショックも大きかっただろうが、
右腕の機能を失ったダイオードと、当事者であるクーも相当なダメージを得たはずだ。

(゚、゚トソン「それからですよ。 会長が生徒会長を目指したのは。
     同年の下半期始めに立候補して、前生徒会長よりも多くの支持を得ることで勝利。
     そして、今の生徒会が始まったのです」

(,,゚Д゚)「どうして、生徒会長に……」

(-、-トソン「そこまでは……私にも解りません。
      想像は出来ますが、所詮、それも偽物です」

トソンも知りたいところなのだろうか、その両手が膝の上で強く握られていた。
尊敬する人の思いに近付けないことが悔しいのだろう。
だからせめて、その人の傍で最大の努力をこなしているのだ。

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:12:41.55 ID:HSBtJkUJ0
sisissisi

117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:12:47.90 ID:3HJ0javD0
支援

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:12:54.77 ID:II3opORn0
支援。

119 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 22:13:02.37 ID:4PYVQnCY0
トソンのことが少しだけ解ったギコは、それを心に秘めつつ、

(,,゚Д゚)「……ダイオード先輩は? 今、どうなってるんだ?」

(゚、゚トソン「都市の北側に医院があるのは知っていますね?
     そこで入院生活をされているようです。
     詳しくは私にも、そしてほとんどの生徒にも解らないでしょう。
     本人の希望なのか、そういった情報はまったく出ません」

実力がありながら剣を握れず、医院で過ごす者。
その事故を目の当たりとして、戦いを放棄している者。
そして、そのことから目を背けるように、生徒会会長という役職に従事する者。

(゚、゚トソン「……そういうことが、二年前のこの時期にあったのです。
     上級生の多くはこれを知っていますが、あまり話には出ませんね。
     そして、むしろクー生徒会長を支持する者も多く……つまりはそういうことでしょう」

ギコは、ハインが来て初めて起きた騒動のことを思い出す。
結局は偽物だったメールの内容を信じ、クーのために剣を振るった上級生がいたことを。
あの原動力は、この件から来ていたのかもしれない。

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:13:07.93 ID:wS4+f74BO



121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:17:39.29 ID:x4F281Wr0
支援

122 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 22:18:06.42 ID:4PYVQnCY0
(゚、゚トソン「当時は悲劇と呼ぶ者もいました。
     会長を哀れみ、同情する声もたくさんありました。
     確かに、それは悲劇だと言えるのかもしれません」

(,,゚Д゚)「けど……どうしようもない話だよな。
    戦いだと、そういうことが起きるのも仕方ない」

(゚、゚トソン「そうですね。 会長も同じ考えだったと思います。
     だからこそ、生徒会長になり、学園を守っていくことにしたのだと信じたいです」

しかし、

(゚、゚トソン「私は悔しいです、ギコ。
     私では、彼女達の過去に触れることも浸れることも出来ません。
     それが……どうしようもなく悔しいです」

(,,-Д-)「……俺もだ」

そして、言葉の応酬は終わりを告げる。

過去に何があったのか。
それは今、この場で暴かれたわけだが、
当事者達も思いに理解は届かず、そして何も変わっていない。

そのことを思いながら、ギコは拳を見て、

(,,゚Д゚)「――俺達は所詮、部外者、か」

と、小さく呟いた。

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:18:52.29 ID:98ooibMo0
しえ

124 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 22:19:22.83 ID:4PYVQnCY0

――――断章

           『遥か未来に繋がる談話 (後)』―――――――





               此処から何処へ


125 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 22:23:11.55 ID:4PYVQnCY0
そこは闇の密集地であった。
黒色という言葉の意味が解らなくなるほど、真っ暗な空間。
そんな場所に、放り出されている人間がいる。

/ ゚、。 /「…………」

肩甲骨あたりまで伸びた、亜麻色の髪を持つ女性。
背は高く、しかし椅子に座って虚空を見つめている。

/ ゚、。 /(これは……夢、か)

最近、よく見る夢だ。
真っ暗な場所に放置され、朝まで何も起こらない無の夢。
見えるのは、ただひたすらに深い黒色と、

/ ゚、。 /「また、か」

奥の方に見えるものが、一つだけある。

それは、灰色の小さな台座に刺さった、どこまでも黒い巨剣である。

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:23:16.26 ID:0v0LPyft0
これはwktkせざるを得ない

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:23:18.42 ID:qgMABo0lO
断章ktkr

128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:24:24.29 ID:3HJ0javD0
支援

129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:24:32.40 ID:Av5v0hh30
うひょー台座だぁ!

130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:24:44.58 ID:1TMVNv8PO
支援

131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:24:52.09 ID:qgMABo0lO
抗護ダイオードの死ぬ時の記憶?

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:25:15.76 ID:wS4+f74BO
支援

133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:25:21.58 ID:II3opORn0
あの剣か…

134 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 22:26:44.48 ID:4PYVQnCY0
椅子から動けない身であるため、それが何を意味するのかは解らない。
手に持って重さを確かめることすら出来ない。

/ ゚、。 /(だから、私にとっては意味のない夢。
      また目が覚めるのを待つだけだな……)

目が覚めてどうなるものだろうか、とも思う。

自分は今、自力で立ち上がることすら出来ないのだから。
結局またベッドの上で、無為に時間を過ごすしかない。
まったく、呆れてしまうくらい中身のない人生である。

/ ゚、。 /(もう何もやる気が起きんな。 腑抜けたものだ。
      アイツは今でも頑張っているというのに――)

情けない、と思うのはいつものことで。
だから目を瞑り、朝が来るまで待とうとダイオードは思った。

しかし、今日の夢は少し違った。

( <●><●>)「――こんばんは。 ダイオードさんですね?」

知らない男が、姿を見せたのだ。

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:28:08.79 ID:wS4+f74BO
支援支援

136 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 22:29:26.16 ID:4PYVQnCY0
/ ゚、。 /「誰だ、お前は……」

見たこともない男だ。
周囲の闇に溶け込むような黒布を羽織っている。
その眼だけが異様に目立っており、はっきり言って気味が悪かった。

男は、ダイオードを見て、

( <●><●>)「力、欲しくありませんか?
        失った力を、そしてあのまま上手くいっていれば得たであろう力を。
        貴女が望むのであれば、手を貸して差し上げましょう」

一瞬、呆けるような表情を見せたダイオードだが、

/ ゚、。 /「どこかで読んだ書物のような話だな。
      悪魔の契約。 契約者に強大な力を与え、しかしその後に魂を狩る死神だったか。
      まったく出来過ぎている」

下らん、と吐き捨て、

/ ゚、。 /「そこまでして力を得る理由はない。 消えろ。
      私はもう、何もかもを諦めたのだ」

137 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 22:31:09.99 ID:4PYVQnCY0
だが、男は言った。

( <●><●>)「己の心に嘘を吐くのは止めたらどうでしょうか」

/ ゚、。 /「何……?」

( <●><●>)「貴女は確かに復帰を諦めている。
         けれど、その裏ではこうも思っているのでしょう?」

もったいぶるように一息入れ、

( <●><●>)「――クー=ルヴァロンと決着をつけたい、と」

/ ゚、。 /「…………」

( <●><●>)「彼女はもう五年生でしたよね。
        つまり来期が来る頃には卒業し、この都市から出ていくわけです。
        貴女を置いて、ね」

/ ゚、。 /「……どうしようもない話だ。
      今言った通り、既に諦めているとも」

138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:31:46.09 ID:RfP7Xiu7P


139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:33:09.92 ID:cT/3q5raO
http://vipmain.sakura.ne.jp/end/65_5/039.html

ハインをなぜか知ってるダイオード

140 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 22:35:27.01 ID:4PYVQnCY0
( <●><●>)「だから、その諦念の必要はない、と言っているのですよ。
        あの剣を手にするだけで、貴女はクー=ルヴァロンと戦えるのです」

指し示すのは、奥にある大剣だ。
確かに得体のしれないものだが、ダイオードは首を振る。

/ ゚、。 /「だが、それは私の力では――」

( <●><●>)「――この現状だって、貴女が望んだことじゃないでしょう?
         あの事故が無く、彼女と切磋琢磨していたらどうなっていたか……。
         それを見せよう、と言っているのです」

/ ゚、。 /「しつこい。 消えてくれ。 私に希望を見せないでくれ。
      要らないんだ、そういうのは。 もう、駄目だから」

すると、男は小さな反応を見せた。
笑ったのだ。

( <●><●>)「……良いでしょう。 今日は諦めます。
        ですが、貴女の望みは絶対に消えない。 貴女の中にあるのですから。
        そして、貴女はこの世界にとって――」

/ ゚、。 /「…………」

( <●><●>)「下らない戯言でした。 すみません。 では……」

そして男は掻き消える。
ダイオードは、光が頭上から自分を照らしつつあるのに気付いた。

夢が、覚めるのだ。

141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:38:27.20 ID:h6ThvkRh0
支援

142 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 22:39:14.31 ID:4PYVQnCY0
目を覚ませば、やはりそこはいつもの病室だった。
白い天井がこちらを見下ろしてくるのは、未だどうにも慣れない。
それは、きっと自分が外を望んでいるということで、

/ ゚、。 /「……私は一体、どうしたいんだ。
      こんな下らない夢を見るほど、望んでいるのか?」

解らない。
自分が、解らない。

/ ゚、。 /「くそっ……馬鹿らしい。 本当に馬鹿らしい。
      後悔するなど……それを認めれば、クーを恨むことに繋がるのに。
      私は、どうして――」

首を動かして、窓を見る。
白いカーテンの隙間から見えるのは、学園都市の北側だ。
墓地や森林が見え、その奥には青空が広がっている。

ダイオードは、かつてここから見た光景を思い出す。

/ ゚、。 /「あれは幻覚だったのだろうか。
      アイツがこんなところにいるはずもないのに……」

目を瞑り、

/ ゚、。 /「ハインリッヒ……お前なら、どうしていただろう。
      昔のように、私を笑ってくれるのだろうか……」

呟きが、白い病室に溶けていった。

143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:39:52.51 ID:3HJ0javD0
支援

144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:40:25.55 ID:0v0LPyft0
ここでハインか…

145 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 22:40:26.72 ID:4PYVQnCY0
以上で終わり。色々やっちゃいました。
チカラツキタ!


というわけで、第二章は彼らを中心に進んでいきますよ、と。


何か質問とかあればどぞー。

146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:40:59.32 ID:II3opORn0
確かに、大きく動いたなあ

147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:43:09.59 ID:khDhrsVFO
>>139

mg( ^Д^)

148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:43:19.44 ID:RfP7Xiu7P
おーイイネイイネー

質問
ダイオードは貧乳ですか? それとも貧乳ですか?

149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:43:24.64 ID:qgMABo0lO
三年になっても、友達いなくてグループ入れない人っているの?
俺みたいに

150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:43:31.02 ID:0v0LPyft0
乙乙乙!!!!111
ダイオードにブロス与えたのは、( <●><●>)ってことでおk?

151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:44:44.81 ID:W4Bgvv9q0
作品間の時系列ってどうなってたっけ?
すぐ忘れちまう・・・

152 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 22:47:19.62 ID:4PYVQnCY0
>>148
言い切りますが貧乳です。
抗いの時も貧乳です。

>>149
います。
ただ、気質的に虐めとかはあまりありません。

>>150
それはこれから色々と。

>>151
○○→学園都市→クー生き→××→戦い護る→(ry
超ォー面倒ォー!

153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:47:22.98 ID:jd087nW60
まだ書いてないbtcmの作品ってあるんだっけ、中編だったか何かの

154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:47:46.75 ID:nN+K3s920
坂本ジュリエッタはちゃんとした父親になれるのですか?

155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:47:51.77 ID:emeJ8HnaO
>>100

156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:49:09.86 ID:II3opORn0
○○が21種の話かな。
まだまだ出てないからwktkですたい。

157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:50:19.71 ID:nN+K3s920
永野護に見習って欲しいくらいの書きっぷりだ。乙。

158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:50:32.07 ID:UasMnKMPO
おおお!スレ初遭遇

頑張ってっ
応援してます

159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:50:40.15 ID:RfP7Xiu7P
まだ先だろうけど、○○や××とかはどれを先に書く予定?
あと、○○や××が終わったらシリーズも終わりなの?
寂しいな

160 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 22:50:41.35 ID:4PYVQnCY0
>>154
なれます。
問題は子供がいないことです。

>>155
人物設定自体は境ホラ以前に作っていたものですが、
浅間見てからはちょっとずつ浅間が入りつつあります。
エクストが若干、トーリ化しているのと同じ。

>>156
ですね。
ちなみに××は補足的な話になる予定。
だから学園都市を先にしたわけです。

まぁ、そこまで行けっかなぁーみたいな根本的な部分があるのですが。

161 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 22:54:57.06 ID:4PYVQnCY0
坂本ジュリエッタをググったら、ちゃんとそういうキャラいるじゃん。
騙された。うわーん。


>>159
××が先で、○○が最後。
○○の書き終わりがシリーズの終わりですね。
ちゃんと考えてあるので、そこらへんは御安心を。

162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:55:59.36 ID:nFAFBvmE0
女性キャラのバスト表が見たいです!


163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:56:22.75 ID:wx1oL1NYO
やっぱその古代の21兵器を巡る戦争の話もするのか

164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:56:25.11 ID:JGqiPk4s0
次の投下はいつになるかな?

165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:56:41.45 ID:jd087nW60
今までの世界とあわせて最終的に何個の世界が出る予定なの?

166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:58:25.84 ID:RfP7Xiu7P
よかった、エアマスネタだった
内輪ネタとかかとオモタ

女性キャラは全員貧乳ですよね

167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 22:59:37.70 ID:98ooibMo0
ミリア様が貧乳なわけなかろう
ない、断じてない!

168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:00:34.96 ID:nN+K3s920
フフーフフ・・・

169 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 23:01:58.02 ID:4PYVQnCY0
>>162
いつか順位言わなかったけな。
まぁいいや。

爆:( ゚∋゚)(胸囲的な意味で)
巨:|゚ノ ^∀^) ハハ ロ -ロ)ハ 从 ゚∀从
普:ミセ*゚ー゚)リ 川 ゚ -゚)
微:ル(i|゚ ー゚ノリ (゚、゚トソン (*゚∀゚)
貧:ξ゚听)ξ ノパ听) / ゚、。 /

>>163
それがメイン(ry

>>164
来週狙いです。
あくまで狙ってるだけです。

>>165
不滅、英雄、機械、魔法、学園都市、クー生き、△△△で現在六つ。
残りは一つか二つかな。解釈次第。
細かいところで言えばもうちょいあるけど、数えるほどじゃあないです。

170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:02:18.80 ID:l9ULAmpF0
53: ◆BYUt189CYA :2007/10/09(火) 20:28:37.15 ID:BvYZC0rc0
/ 、 /「あ”――あ”ぁ”」

機能を失った目の奥に熱を感じつつ、しかし出た声は不気味な呻き。
もはや感動の声さえも表わすことが出来ない。

それがとても悲しくて、しかし思い出せたことが嬉しくて。

身体の内から際限無く溢れる血に混ざり、一筋の透明な液体が流れたのは誰も見ることが出来ず。
結果、その意味を知るのはダイオード本人だけとなる。

あぁ、と溜息を吐きたかったが、出てきたのは血の塊だけだった。
クリアとなった頭で、やっと思い出せた記憶と現状を吟味する。

/ 、 /(あぁ、私は約束を、果たせなかったのだな……。
      酷く、歪に寄り道ばかりして――まったく、情けない……)

身を動かそうとし、バランスを崩して仰向けに倒れる。
もはや彼女は起き上がることさえも諦め、最後の一回とばかりに深く息を吸った。

/ 、 /「ツー……ハ、イン……ジョr、ジュ……」

それは誰かの名前で

/ 、 /「そし……t、……クー、ルヴァ、ロn……また、いt――――」

一息で吐かれた言葉は血にまみれ、幸か不幸か周囲の人間に伝わることはなかった。


一年半以上前から設定考えてる作者すげえ…尊敬するわ

171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:03:36.16 ID:II3opORn0
とりあえず前作見てない人にとってネタバレになるから
まんま引用はやめておけ

172 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 23:04:02.64 ID:4PYVQnCY0
あ、七つだった。馬鹿馬鹿。

173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:05:11.82 ID:l9ULAmpF0
>>171
ごめんなさい

174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:07:01.45 ID:RfP7Xiu7P
>>172
萌えた

175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:12:35.74 ID:nFAFBvmE0
2年前の話を書く予定ある?
戦うジョルジュとか見たいんだぜ

176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:13:14.19 ID:wx1oL1NYO
ミリアたんが微乳だと!?知的で強くて美人だけど危ない女性ってのは巨乳と決まってんだよおおおおおお

177 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 23:15:09.09 ID:4PYVQnCY0
アレ書いたのほぼ二年前になるのかー。

ハハハどんだけ時間かかってんすかwwwww
ってか二年ってwwww戦い護るから見たら三年wwwwどんだけwwwww

でもま、楽しいのだから仕方ない。

最近、情報量が多過ぎてついて行けている人が
減っているのではないかという懸念というか弱音とかありますが、
一度総集編的なものを作っても良いかもなー、と。

というか章毎に作って良いくらいか。
ともあれそんなことを考えてみたりしつつ。


>>175
回想は好きじゃないのでたぶん書きませんー。

>>176
いや、彼女は美尻だ!
そしてスーツパンツを履いている……つまり、そういうことだ!

178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:16:51.38 ID:nFAFBvmE0
胸より尻か・・・作者は相当の変態だな

179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:17:38.23 ID:HBTjBDOpO
ハローさん巨乳なのか…フム、作者。今度一杯やろうか。

180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:17:41.44 ID:wl+cLln4O
>>169
三角口がまな板すぎるwww
ところでスズキがいないのはどういう了見ですか?

181 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 23:20:41.75 ID:4PYVQnCY0
>>178
違う。足だ。足が好きなんだ。
どうしようもないくらい好きなんだ。止められないくらいに。
だから愛してる。誓ってもいい。一緒にいてほしい。

>>179
やっぱり金髪はバイーン!ですよね、と。
くそぉクロスユナイト親子めぇ……!
ネタが解らなかったらごめんなさい。

>>180
素で忘れていました。
スズキは微に入ります。

182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:21:26.45 ID:wx1oL1NYO
>>177
尻か・・ま、まあ今回は勘弁してやろう

しかしダイオードといいミリアたんといい
敵サイドにいる美女ってのはたまらねえな

183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:21:31.61 ID:II3opORn0
btcmまとめさんのような、情報まとめているサイトがあればいいんですけどねえ。


184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:22:52.57 ID:wx1oL1NYO
足・・・これは共感できまくるぜ

185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:24:08.82 ID:RfP7Xiu7P
三国志に参加しないんですかね
何か短編を書くとしたら、どんなものを書きますか?

あ、以前ブログに書かれたもの以外に執筆したものはありますか?

186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:26:03.39 ID:Yv0Bb/QfO
しょぼくれた彼や死にそうにもやしな彼は今後でますか?

187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:28:12.29 ID:6O80DFaW0
この世界の兄者と弟者の関係が気になりまくるぜー

188 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 23:28:31.91 ID:4PYVQnCY0
>>183
自分で作るのが一番確実だとは思うのですが、
流石に時間が足りませんなー、と。

>>185
基本、短編は苦手なので……どうだろう。
どうしても話や設定を膨らませてしまって長編化。
挙句にもったいないからとシリーズに組み込んでしまうため、
このような長い話になってしまったわけですよ奥さん!!

真面目に書くとしたら、渋いのを書きたいです。
最後で誰かを泣かせたい。

>>186
既にちょっと出て(ry

189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:32:45.08 ID:nFAFBvmE0
(´・ω・`) ('A`)

190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:33:15.98 ID:Yv0Bb/QfO
>>188
活躍のご予定はありますか?

191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:36:13.17 ID:jd087nW60
ドクオのOZの対象が「直線距離で指定した場所まで一番近いもの」とは知らなかった
敵に当たると思ったらその前のフサギコに当たって、まさかあの場面を再現してしまうとは思わなかった

クー生きか抗護の世界を触れることは今後ありそうですか?

192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:38:00.89 ID:qgMABo0lO
ミリアはポニテとの事だがキリバの髪型がよくわからん

193 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 23:39:52.45 ID:4PYVQnCY0
あ、ブログに乗っけてるの以外で書いたのはないはず。
強いて言えばKOBのアレくらいか。
世界を征服してしまったようですみたいなの。

>>190
活躍かは解りませんが、とりあえず出ます。

>>191
フ、フサギコー!
クー生きはあるかもですが、抗いは無いです。

>>192
チャラチャラした感じで。
実は彼も後ろで髪結んで、犬の尻尾みたいに垂らしてます。

194 : ◆BYUt189CYA :2009/08/23(日) 23:41:05.60 ID:4PYVQnCY0
>>191
すみません、間違えました。
触れる触れないを言うこと自体がネタバレになるっていうか、
この言葉自体が若干、まずいけどキニシナイ!


という感じですかね。
んでは、出来ればまた次週ー。

195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:42:17.58 ID:qgMABo0lO


196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:42:39.69 ID:II3opORn0
うっかり口を滑らしたな…
乙でした。

197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:45:20.62 ID:RfP7Xiu7P

さよならおやすみ

198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:46:25.98 ID:Eg8OXt78O
乙おつ

199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:46:34.23 ID:H9fThhl4O
乙だぜ

200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/23(日) 23:47:54.60 ID:rJL1FmD5O


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