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梓「ここはどこ…私は…」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 15:22:25.29 ID:1jOU4CLH0
だれ?

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 15:22:50.54 ID:7yWZBIlL0
死ね

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 15:24:04.74 ID:RnN11QgW0
ttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/d/db/Sazusa.jpg

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 15:24:22.99 ID:0LIBdbgW0
死ね⇒ねこ

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 15:39:53.31 ID:40sCcrBN0
気付けば見知らぬ部屋に一人。

ティーセットが収められた棚。落書きが施されたホワイトボード。
向かい合わせに置かれた4つの机。キーボードにドラムセット。
そしてアンプ。

窓から差し込む朱はどこか終末的だ。

自分が座ってることに気付き、私は今一度無意識に呟いていた。

「ここはどこ…私は…」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 16:03:59.03 ID:40sCcrBN0
判ることが一つ。
ここが音楽関係の部活が使っているであろうこと。

部屋はL字型で、短い辺の壁際に窓が設けられている。



誰か続き書いて……

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 16:05:05.42 ID:/1aSnxnL0
気になるけど、どうしよう

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 16:07:06.89 ID:HgGbp/4R0
新作age

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 16:10:27.75 ID:40sCcrBN0
>>7
書こうぜ! なっ?




長い辺の先――L字の頂点とでも言えばいいのか――には、扉が一つ。
その横にドラムセットがあり、ドラムセットの後ろの壁には黒板。
ホワイトボードと違って、こちらには何も書かれていない。

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 16:27:40.12 ID:40sCcrBN0
扉には覗ける様に硝子になっている部分があるが、
曇っていて扉の向こうは見えない。

「誰か……」

私は心細くなって慌てて扉に駆け寄り、ノブに手を掛けて、

「……」

何もしなかった。
その金属は温く。自分の体温に近い気がした。
握っている右手との境界線が曖昧になる。

「……」

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 16:40:04.67 ID:/1aSnxnL0
支援

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 16:43:03.46 ID:40sCcrBN0
まわる。ノブは問題無く回る。引けばドアは何事もなく開くだろう。
私はノブから手を離した。ノブは一瞬で元に戻り、部屋は数十秒前と同じ空間を取り戻す。

「   」

眼が痛い。
部屋を染める朱色は強いものではないが、赤という色はどうも良くない。
嫌いな色、でもない。
ホントかどうかは判らないが、赤く塗り潰された部屋に長時間いると人間は狂ってしまうという。
そんな話を聞いてから、赤が眼に痛くなった。

窓からさし込む光は朱色。

窓際に立つ。
何もわからないのに、違和感。

「聞こえない」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 16:57:58.16 ID:40sCcrBN0
確認する様に呟く。

呟く。

聴覚が閉じたわけではない。自分の声はきちんと聞こえた。
では――。

「なにも無い……」

わざとらしく音をたてて窓の施錠を解き、邪魔な硝子の壁をどかす。
しん――、と。
窓枠、窓、金属。擦れ合う音の残響が耳から無くなると、もう何も聞こえなくなった。
何もないと直感する。聞こえるのは自分の音だけ。
呼吸を止めれば静寂が耳に痛い。

「――――――――――――――――――!」

出せうる限りの声を、窓から上半身を乗り出して外にほうった。
もちろん山彦の様に帰ってくるはずもなく。
窓より長い残響を耳に残しただけで、あっけなく消えた。

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 17:14:15.29 ID:40sCcrBN0

眼下に広がっている校庭は、人っ子一人いない。
誰も、というより。何も、いない。
鳥の声も虫の声も、風の音すら耳に入ってこない。
見える範囲でも簡単に数えられる量でないのに、木々の葉ずれもない。

振り向いてもう一度、部屋に意識を戻す。
まずキーボード。

「出ないよね……」

準備を終えると、適当に音出し。
電気は、来てる。

「あずにゃんにゃん……」

猫踏んじゃったを適当に弾いて、止めた。

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 17:30:05.17 ID:CH0MYzYs0
>「あずにゃんにゃん……」
(^ω^)ペロペロ

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 17:39:42.32 ID:40sCcrBN0
次はドラム。
それほど触ったことの無い楽器だった。

「……さすがにスティックないよね」

あの人のことだから

「痛っ!」

あの人、とは誰か。
一瞬浮かんだ映像は、私の中に一瞬の頭痛だけ残して消えた。
後頭部、首の近くに走った激痛。撫でてみてもそこに異変は無い。
まだ痛みが残ってる気がして少しの間さすっていた。

「うぅ……」

思い出そうとするとこのザマである。
一度思い出しかけたおかげで、どうしても考えてしまう。
途切れない頭痛に吐き気を催す。
耐えきれなくなり長椅子に横になると、いつしか私は眠っていた。

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 17:40:25.06 ID:40sCcrBN0
>>15
(^ω^)ぺろりんぬ

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 17:46:34.97 ID:yRmmvkx/P
オチは考えてるのか

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 17:52:51.90 ID:23txCCMgi
梓「ああああゲロ吐いちゃうゲロ吐いちゃうよおおおおおお」

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 17:56:04.03 ID:40sCcrBN0
>>18
オチ自体は考えた、っつーかもうアレにしようって。
流れも大体出来てるけど、こういうの初めてなんだ。
gdgdになるかも

>>19
ごめんね。
グロ系とか痛くなるのとかヤンデレ系は用意できないんだ(´・ω・`)

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 17:56:06.44 ID:cnUrlyNQ0
俺の妹だろ?忘れたのかよ…

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 18:15:48.74 ID:QBZteLNN0
あずにゃんにゃん

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 18:19:18.98 ID:40sCcrBN0

体が痛い。椅子なんかで寝たおかげで節々が小さい悲鳴を上げた。
時計は四時半をさしている。

さし込む光は朱。

「丸一日寝ちゃったのか……」

体も痛くなるはずである。
しかし一つ。おかしな事がある。
目覚めたとき、私はいつの間にか眠りに落ちた長椅子ではなく、
向かい合わせに置かれた四つの机の方に備えられた椅子にいた。

朱色が眼に痛い。

「……ん」

よくわからない。頭痛は引いていた。
何だか後頭部に相変わらず痛みが残ってる様な違和感があった。
立ち上がって窓から外を眺める。

「やっぱり誰もいないのかぁ」

不安は拭えない。

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 18:47:09.52 ID:40sCcrBN0
換気をしようとしばらく窓を開けていたのだが、風が吹いてなかった。
あるのは外と中の気温の差。

「あんまり暑くないな」

よくよく考えれば7月の夏休み前の時期だというのに。
部屋の中も窓の向こうも暑いと感じない。
先ほどまで閉め切られていたこちらが少し暖かいくらい。

「お腹すいたな……」

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 18:49:36.42 ID:HgGbp/4R0
丸一日、飲まず食わず出さず?

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 18:51:28.48 ID:40sCcrBN0
昨日に比べて余裕が出来たのだろう。
夏の割に過ごしやすい空気の中で呆けていたら、小さくお腹が鳴った。
ひとまず部屋の中を見て回り、何か食べ物を探してみた。
おかしな事に上等なティーセットが仕舞われた棚がある。

「なんでこんなのが?」

生憎良し悪しは判らないが、装飾や意匠が凝っていて高価な物であることはわかる。
手でも滑らせて落としたら大変だ。
元通りにし、棚を閉めた。
どうしてか、自分を叱る誰かなど居るわけがないという確信はあった。
残念だが棚にも食べられるものは全く無かった。

「外に行くしかないか」

昨日開けなかった扉の前に立つ。ふとドラムに目がいった。

「意外と律先輩って楽器とか大事にするんだよね」

そんな事を呟いて私は扉を開けて、外に出た。
……そういえば昨日の頭痛は何だったんだろうか。

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 18:56:17.70 ID:40sCcrBN0
>>25
追々明かして行くのでお付き合いくださいましw

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 19:05:24.66 ID:40sCcrBN0
部屋の外も朱色。
窓からさし込む陽射しで染められている。

「音楽準備室?」

部屋はどうやらそんな用途で使われているらしい。
確かにドラムにキーボードがあったが、楽器はそのくらいだ。
音楽関係の物が少ない気がする。ティーセットの数の方が多かった。

「変なの……」

もしや茶道部の部室だったのだろうか。
となると私は茶道部部員?

「変だよね」

進学してなぜ茶道に興味を持ったのか。
いや、興味は無い。言い切れる。
思い出せない……。

「っつぅ!」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 19:20:46.94 ID:YoI43NWp0
続きが気になる

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 19:21:04.42 ID:40sCcrBN0
また頭痛。痛すぎて立ってられない。
ふと、見慣れた下り階段が視界に入る。

「……ひっ」

ただの階段だというのに。
怖くなって私は尻餅をついた。
そのまま階段が見えない場所まで行き、壁にもたれ掛かった。

何かを思い出そうとすると、頭痛。
昨日と同じだ。
後頭部辺り、首に掛けて激痛が走る。

「はぁ……」

落ち着いてきた。手が震える。
頭痛のせいじゃなくて、恐怖のせいで。
別に普通の階段だ。何が怖いのか……。

「うぅ」

立ち上がりたくない。怖すぎる。
もう空腹なんてどうでも良い。
この恐怖に比べたら些細なことだった。

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 19:46:32.42 ID:MzyEFA+UO
しえん

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 19:47:49.08 ID:cnUrlyNQ0
しえん

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 19:48:13.63 ID:p5Im07BS0
薬ダメ!ぜったい!

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 19:49:54.05 ID:XuQ2oT0+0
あずにゃん、キミはゴキブリなんだよ……そんなことも忘れちゃったのかい?

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 19:58:20.71 ID:40sCcrBN0
>>33
お塩先生嫌いなのでそういう流れも無いですw

>>34
かさかさ。

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 19:59:58.43 ID:cnUrlyNQ0
>>35
>>1まであずにゃんにそんなことを…
あずにゃん嫌われてるみたいなので僕がもらっていきますね

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 20:00:51.12 ID:sXkwRk6O0
もうSSはいいよ・・・乱立つまんね・・・

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 20:08:21.85 ID:40sCcrBN0
夜の闇が迫っていた。
でも私の足は階段を前にすると竦んで動かない。
いつしか私はまた部室に戻り、ただ時間が過ぎるのを待った。

4つの机の一つの席。
律先輩の席に座って、机に突っ伏して顔を伏せた。
こうしてるとどうでも良いことばかり考えてしまう。

「……はぁ」

顔を上げて対面の机の二つを見る。
思えば、あちらの二つとこちらの二つ。
先輩達の性格で別れていないだろうか。

「いっ!」

出てこない。
また頭痛。それぞれの席の主。
律先輩と、

「ぃやあ……!」

まずい。痛すぎる。
このことは考えたら駄目だ。
頭が割れる。涙が止まらない。

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 20:09:11.33 ID:p5Im07BS0
       ̄ ̄ ̄\           / ̄ ̄ ̄
            \/ ̄  ̄ ̄\/
            / へ   へ \
          /   ●   ●   \  
          |   \___/    |    >>1さん、真面目にSS書いてください!
          \    .\/    /   
         //,,― -ー  、 , -‐ 、\
       ./::(   , -‐ '"      ):::::\
      ./:::::::::::::`;ー" ` ー-ー -ー'::::::::::::::\
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40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 20:11:11.52 ID:40sCcrBN0
>>36
ごめんねwカワイイからいじめたくなるんさw
あずにゃんは興味なかったんだけど、書き進めてたら愛着沸いてきたよ!

>>37
ごめんね!
なるべくサクッと終わらせるから!
乗っ取っちゃってるし、始めちゃったから手前なるべく中途半端にしたくないんだ(´・ω・`)

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 20:11:50.82 ID:JEYCoLGN0
なんか最近ゴキブリ、ゴキブリってしつこいけど
あずにゃんはゴキブリじゃなくて猫だろ

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 20:20:53.67 ID:A5H7t8DMO
>>39
ここでまたそのAAを見るとは…

>>40
わかってるじゃないか
支援支援

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 20:23:50.42 ID:40sCcrBN0
「       」

泣き声を上げていた。
痛みはひどく、今回のは今までで一番キツイ。
最早考え事なんてどうでもいい。

今はもう痛みをどうにかすることに必死だった。

「やだぁ・・・! ……お母さぁん」

床に倒れ込んで頭を抱えるが、気休めにもならない。
いっそ殺してくれたら楽だったのに。

「おと、うさ、ん――!」

助けて。誰か助けて。

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 20:25:50.46 ID:A5H7t8DMO
俺「あずにゃん、助けに来たよ!」

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 20:39:33.53 ID:A5H7t8DMO
支援

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 20:45:11.13 ID:40sCcrBN0
風呂とか行ってくるのでしばらく居なくなります。

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 20:46:41.12 ID:aFi6TX6W0
>>41
猫耳つけるシーンがあるからそう思うだけだ

アレは本当に猫に見えるのか?
おまえはあのシーンがなくてもそのレスを書いていたのか?

洗 脳 さ れ て な い か ?

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 20:46:41.72 ID:A5H7t8DMO
>>46
いってらっしゃい

俺はあずにゃんといちゃいちゃしてくるか…

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 21:12:01.44 ID:QBZteLNN0
ツインテール=クワガタ
決してゴキブリではない。

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 21:18:24.02 ID:aFi6TX6W0
クワガタのハサミはあんなにしなやかな動きはしない
触覚の方がまだ近いな

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 21:30:03.68 ID:40sCcrBN0
再開。



「ぅ……」

だるさを訴えた体を動かして起き上がる。
部室は薄暗い。
気を失ってしまったみたいだ。意識を失うなんて初めてだ。

幸い、あんなにひどかった頭痛は治まった。
ただ後頭部の違和感は大きくなった。

「はぁぁ……」

あの痛みを思い出すと、恐ろしくなる。
自然と溜め息も出る。
一瞬立ちくらみに襲われたが、それだけだった。

「4時30分……」

ちょうど12時間。夕方の四時半、朝の四時半。
夏ともなればこんな時間でも外は明るく、空気は気持ちいい。

「は」

腹部からとんでもない音が聞こえた。
単純なんだか複雑なんだか、ようやく訴えられる様になったからか。
一度認識してしまえばあとはそれに引き摺られ、私は今度は空腹感に襲われた。

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 21:32:31.31 ID:yRmmvkx/P
俺も腹減ったな
チャーハンでも食べるか

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 21:34:31.58 ID:JEYCoLGN0
>>47
ああ、猫耳が似合うのを見てから、猫のイメージ-を感じてたよ。
でも、それだけじゃなく2巻の冒頭で一瞬猫耳が生えたシーンがあったじゃないか?

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 21:47:40.79 ID:40sCcrBN0

そういえば、私は二日近く飲食をしてない気がする。
お腹も減るはずだ。
とりあえず。

「ここ何も無いもんね」

学校に居続けても仕方ない。
私は校外で食事を摂ることにした。幸い近くにコンビニがある。
そう考えると空腹はさらに自己主張を増して、私は足早に部室を出る。

「?」

この学校の音楽室は実習棟の最上階にある。この準備室は併設している。
室外に行くと6畳ほどの空間を挟んで階段が現れる。
脳裏に音とも映像ともつかない変なノイズが走るが、無視して階下に向かった。

「ふぁぁぁぁ……」

校舎から出ると何だか落ち着いた。体をのばしたらバキバキと鳴った。
さすがに朝ともなれば空気は澄んでいた。
早朝の空気は大好物。

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 21:58:21.29 ID:+U6FYaWHO
支援

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 22:03:00.48 ID:40sCcrBN0

少し休んで気が落ち着いたんだろうか。
それとも危機感をなくしたんだろうか。
私はなぜか軽い足取りで近くのコンビニを目指す。

「マシュマロみたいにふーわふわっ」

歌を口ずさみながら店の前に着く。

「……誰もいない」

時間帯は関係ない。私以外の誰も何もいないのは感覚で理解していた。
自動ドアを抜ける。
不思議なことに店内は生きていた。

店員はもちろんいない。
7月も半ばだというのにおでんを売っている。
中華まんのスチーマーもあり、しっかり中身が詰まっている。

「……」

異様な状況だと判るのだが。
見ると食べたくなるから困ってしまう。

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 22:05:25.63 ID:mT0BtNGO0
気になる

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 22:23:08.81 ID:40sCcrBN0
「すいませーん!」

判っている。

「あのー!」

解っている。

「す、スタッフゥー!!」

わかっているのだ。呼んだって誰も出て来やしない。
だからこそ少し前にテレビで見た芸人の一発芸を出来るわけで……。
以前、母方の親戚の商店の手伝いでレジを手伝わせて貰ったことがある。

「あの時の経験が生きるなんて」

異常事態なんだ。自分でレジを動かしてもいいよね。
万引きするよりはマシだと思う。

「ぇ」

しかし私は愕然とする。
バーコードリーダーがあれど、数字のボタンがあれど、私が触ったレジとは違う。
明らかにこちらのレジは見た目からしてハイテクだ。
果たして無事に精算できるだろうか。

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 22:33:41.96 ID:PW46aS2Q0
あずにゃんかわいいよあずにゃん

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 22:37:38.29 ID:40sCcrBN0
あずにゃんかわいいよあずにゃん。

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 22:55:12.88 ID:YoI43NWp0
かわいい

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 22:57:07.52 ID:qwR6r/d5O
かわいいあずにゃん略して蟹

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 23:11:44.93 ID:40sCcrBN0
コンビニの先、学校から少し離れると小さな公園がある。
おにぎり一個と、ピザまん一個。あと飲み物でペットボトルのお茶。
食事を終えて人心地が付いた気がした私は、お茶を飲みながら呆けていた。

「今夜ーも おーやすみ」

あの曲はどうも口ずさみやすい。気付いたら歌っている。
ブランコをこいでみる。何だか恐い。
昔はフルスイングしてたのに今は恐くて出来そうにない。

「あははは!」

でも楽しい。ブランコなんて乗るの、何年ぶりだろう。
乗ったとしてもこんな堂々と遊べないし……。
楽しい。

息が切れるまで遊んだ私は、またしばらく公園のベンチで呆けていた。
今はもう完全に動きを止めたブランコ。
やっぱり静寂が耳に痛い。

太陽も昇りきって、そろそろ周囲は動き始める時間。
こんなに晴れてる日だというのに、今まで鳥の囀りは聞いてない。

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 23:14:14.69 ID:40sCcrBN0
一旦きります。さっくり行くつもりが……orz
とりあえず続きは……やった方が良いですか?(・ω・)

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 23:21:59.40 ID:QBZteLNN0
自分で清算……律義なあずにゃん

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 23:22:46.53 ID:qwR6r/d5O
>>64
書くべき

あと>>64はもしかして北村薫好きか?

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 23:27:35.84 ID:40sCcrBN0
>>66
かしこまったでござる。

おおお! やはり気付かれましたかw
昨今のけいおんSSがエンドレスエイトのループを組んできて、
10年くらい前に読んだ  ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン を思い出したんです。

で、たまたまここのスレ見つけまして。
出来心で……。うへへ。

つーことなんで、設定は北村薫氏のをぱk、、ゲフンゲフン。
リスペクトしますのでまあ読んだことある方は結末は簡単に予想がつくです。

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 23:30:37.71 ID:qwR6r/d5O
>>67
なるほど

支援

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 23:32:28.12 ID:aq4+SS7KO
なんかシュールなお話なのに作者は構ってちゃんっておもしろいな

70 : ◆pTit6fOIXQ :2009/08/05(水) 23:32:32.08 ID:40sCcrBN0
まあ続きいらね って言われてもひっそり書こうと思ってますのでw
自分で忘れそうなので、一応酉付けしま

テステス

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 23:39:19.58 ID:KTj1T2x1O
とっとと書け太郎!!

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 23:40:35.05 ID:aq4+SS7KO
期待しているゾ

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 23:41:09.14 ID:/qv2PX5c0
支援するぞ

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/05(水) 23:55:00.90 ID:aq4+SS7KO
落ちちゃうぞ

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 00:06:57.52 ID:neriXCgjO
おうこらおう

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 00:36:44.16 ID:neriXCgjO
しえん!

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 00:46:18.02 ID:4Wz3MU9X0


78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 01:02:53.08 ID:neriXCgjO
保守になってしまったか

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 01:24:41.67 ID:neriXCgjO
落とさせたくないゾ!

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 01:25:07.83 ID:HEvyc+Su0
保守

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 01:44:47.25 ID:neriXCgjO
保守

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 02:01:47.18 ID:neriXCgjO
保守

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 02:08:05.51 ID:LexxLfGK0


84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 02:13:57.94 ID:jzcUbPqNi
きたい

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 02:27:41.82 ID:6ZbMynUiO
あげ

86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 02:59:23.10 ID:nZdntLBU0
保守

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 03:10:37.38 ID:neriXCgjO
夏休みだからかな回転が速い
保守

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 03:11:34.62 ID:wEhjkGDnO
そう寝ちゃおォォォォ!!!

89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 04:05:23.29 ID:iscXUCOVO
やばいやばい…保守だ

90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 04:41:59.47 ID:biV/F6GRO
ホ、ホ、ホァー!ッシュ!

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 05:02:39.44 ID:4Wz3MU9X0


92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 05:30:12.93 ID:5Upr08HA0


93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 06:50:36.42 ID:gm35NxJqO


94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 07:33:47.26 ID:Lgwa4FzC0


95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 08:15:10.99 ID:Xl0Zf8x/O


96 : ◆pTit6fOIXQ :2009/08/06(木) 08:17:53.17 ID:jBFdMENX0


97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 08:25:45.10 ID:ifuTDeiAO


98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 08:33:45.86 ID:Lgwa4FzC0


99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 08:49:59.73 ID:neriXCgjO
よくやった

100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 08:50:24.94 ID:ztwoG59oO


101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 08:53:37.82 ID:f5J6gOpA0
何故か痕スレかと思った

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 08:54:15.44 ID:Lgwa4FzC0
鬼?

103 : ◆pTit6fOIXQ :2009/08/06(木) 08:55:43.70 ID:jBFdMENX0
まさか残っているとは。
保守感謝。再開。



あては無いが、とりあえず移動する。
よくわかっている様でいて、私は何もわかっていない。
歩いて行ける範囲で散策してみることにした。

「たったったった……」

何か聞こえないと不安だった。独り言が増える。
自分に何か聞かせようと無意識に声が出ている。
気付いたらアーケード。

「たたん、たたた」

西側の入り口に立って商店街の内部を見渡す。
規模はそれなりにある。
店が開く時間にはまだしばらくありそうだが、

「……」

不思議なことにシャッターのおりている店舗は一つもなかった。

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 09:04:50.89 ID:IOqNtFYEi
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 09:06:11.45 ID:IOqNtFYEi
sage忘れてましたすいません

106 : ◆LXMGlTcVR6 :2009/08/06(木) 09:38:15.69 ID:jBFdMENX0
適当に何処かに入ってみることにする。
ケーキ屋。誰もいない。
ショーケースの電気、空調。全部作動していた。

「すいませーん」

電灯の音。ショーケースの空調の微細な振動音。
やっぱり誰もいない。
だと言うのにショーケース内にはケーキがしっかり並べられていた。

「はちじ……」

店の時計はそう示している。
通常、こんな時間から営業しているお店じゃなかった。
魅力的だけどケーキ屋を後にし、私は他の店をいくつか覗いてみた。

「アイス……」

暑いわけではないが、夏の時期ということもあり。
アイスショップに心惹かれた。
ケーキ、アイス。魅力とは別に何か引っかかる物があった。

10GIA。桜高に通い出してから良く来る楽器店。

「たーんたん、たんたん」

自動ドアを抜けて。
他のお店と一緒だった。電気エアコン照明加湿器、全てが稼働。
あとは店員さえいれば営業可能という状態。

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 09:39:53.81 ID:jBFdMENX0
>>106
あれ。。。酉が解らなくな・・・・

108 : ◆pTit6fOIXQ :2009/08/06(木) 09:41:35.68 ID:jBFdMENX0
チェック

109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 09:49:02.47 ID:neriXCgjO
支援

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 09:50:23.62 ID:lYuwz/1K0
あずにゃんとにゃんにゃんしてたら寝てたにゃん。夢の中でもにゃんにゃんしえんにゃん

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 09:51:47.75 ID:Xze+59jsP
結構見てる人いたんだな

112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 10:01:57.52 ID:neriXCgjO
支援

113 : ◆pTit6fOIXQ :2009/08/06(木) 10:07:19.68 ID:jBFdMENX0
「……」

とりわけて新しいギターが欲しいわけではないが……。
気になってしまうのはしょうがない。
別に買う気は無し、他にやることも無し、しばらくここで時間を潰そうと思う。

BGM。
大抵どんな店でも掛けられているし、特に楽器屋ともなればなおさら。
だけどコンビニもアーケードのお店のどこも、そういう音は聞こえなかった。

「重っ」

きちんと許可は貰った、と思う。
他のお店みたいにきちんと声はかけてみた。
私は気になっていたギターを手に取り、試奏ブースに向かう。

見に来ることはあったけど、10GIAでは初めてだ。
行きつけのショップは電車で2駅ほど離れた所にある。

「これ……いいな」

ちゃっかりエフェクターとアンプまで選んでセッティング。
どういうわけかショーケースは鍵が付いているものの掛かっていなかった。
チューニングを完了させ、いざ。

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 10:22:09.67 ID:+1j3J2j4O
支援

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 10:24:55.31 ID:EDf+Xnql0
支援ですぞ

116 : ◆pTit6fOIXQ :2009/08/06(木) 10:44:28.44 ID:jBFdMENX0
少し頑張ってロングスケールに手を出してみたけれど。
左手の疲労度が凄かった。
結局いつものムスタングで落ち着いてしまった。

時計が正午を報せる頃。私は、空腹で手を止めた。
時間を見てさすがに驚いた。
久しぶりに長時間ギターを弾いた。

「……」

ふと。借りたギターを片付けていて目に入ったのがレフティ。
それほど出数が多くない代物である。

「レフティフェア?」

ギター、ベース。左利き用が店の一角を専有していた。
中でも一際目を引いたのが、

「フェンダー」

レフティ、という事以外は珍しくもない一本だ。
3トーンサンバースト。これぞベースというカラーリング。
手に取ってみる。

「ぶっ!?」

相変わらず重い。そして大きい。
私のムスタングと比べると、30センチ近く長いということになるのか。
フレット間が広く、押さえるのが大変だった。

117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 10:57:04.24 ID:+1j3J2j4O


118 : ◆pTit6fOIXQ :2009/08/06(木) 11:01:34.39 ID:jBFdMENX0
「これを弾くなんて、やっぱりすご――」

――頭痛再発。
とりあえず楽器をどうにかすると、私はその場にへたり込んだ。
いつもの頭痛。後頭部と首の辺りに掛けて痛みが走る。

「――っは」

昨日の夜ほどひどくは無いが、それでも痛い。
とうとう床に倒れ込んでしまった。
ぎちぎちと音まで聞こえて来そうなその痛みは、例のごとく。

私の意識を飛ばしてくれた。

119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 11:06:11.94 ID:yplpZAud0
なにこれおもしろい

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 11:17:40.77 ID:Hq7ZKRLpO
保守があめえぜ

121 : ◆pTit6fOIXQ :2009/08/06(木) 11:35:24.89 ID:jBFdMENX0
「……っ」

ここ数日、体が痛くなる眠り方しかしていない。
最初、自分が何処にいるかわからなかった。
はっきりしていく意識の中、空気の匂いと風景に教えられた。

「……ぅじ、あ」

レフティフェアをやっていたらしい。
なぜか私はそのスペースの前で倒れていた。
頭痛を思い出すと気が滅入る。

毎度毎度。頭痛の度に気を失ってたんじゃ大変だ。
かといって自分で治められるものでもないし困ったものだ。

「えっと……」

試奏していて、昼食にでも行こうと思っていた。
時計を見る。

三時半。なんだか寒気がして私は走りだす。
慌てて10GIAから飛び出した。

「まだ、明るい」

今回はそれほど長く眠っていたわけでは無かった様だ。
……微妙な時間だけど、軽く食事をしておこう。

122 : ◆pTit6fOIXQ :2009/08/06(木) 11:58:48.07 ID:jBFdMENX0
近くのファミレスに入る。他の店舗と同じ、誰もいないだけ。
来店を報せるチャイムが鳴り響いても、店員さんは案内に来ない。
ドリンクバーの機械が低い音をたてていた。

「……?」

精算カウンターに、豆腐サラダが一つ置かれていた。
ディスプレイ用の作り物だろうか。つやとかやけにリアルだった。
この瑞々しさ本物なのか。

「ふお」

野菜をつついても判別は難しい。豆腐をつついたら本物の質感だった。
食べて良いのだろうか……。
小鉢が3つ。液体が入っているが3種類のドレッシングだった。

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 12:31:35.79 ID:76umKKbf0
 

124 : ◆pTit6fOIXQ :2009/08/06(木) 12:38:05.90 ID:jBFdMENX0
結局サラダはいただいてしまった。ドリンクバーも使わせて貰っている。
店に入る前に確かに考えていたけれど。
誰がサラダを用意したのか。

「そろそろ帰ろう」

伝票はない。メニューを見て値段を調べた。
精算カウンターに代金を置いて店を出た。

「どうしよう」

特にすることがあるわけではない。
学校に戻るのも良いと思うが、だだっ広い校舎の隅っこで一人。
そう考えるとさすがに心細かった。

「あれ?」

おかしな話だ。どうして帰る第一候補に学校が挙がるのだか。
ましてや茶道部が使ってそうな、あの準備室に戻る理由がない。
家に帰ろう。

125 : ◆pTit6fOIXQ :2009/08/06(木) 13:02:19.88 ID:jBFdMENX0
こうして私は無事に帰宅した。


                  完





















     *      *
  *     +  うそです
     n ∧_∧ n
 + (ヨ(* ´∀`)E)
      Y     Y    *

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 13:06:38.42 ID:tynQr5kWO
えっ

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 13:08:39.60 ID:Pm7OaCTKO
なん・・・だと・・・?

128 : ◆pTit6fOIXQ :2009/08/06(木) 13:08:55.46 ID:jBFdMENX0
>>124からの続き。
>>125は調子に乗りましたすんませんでした(´・ω・`)



七月。夏の陽射しは強く。
眼が痛い。

「……?」

四つの机。いつの間にか準備室に戻ってきていた。
ファミレスから出て家に向かっていたはずなのに。
長椅子でなぜか横になっていた。

ここ数日で見慣れた朱色に染められた準備室。
また、気を失ってしまったのか。

「でも痛くない……」

頭痛のあとに来る違和感も沸いていない。

129 : ◆pTit6fOIXQ :2009/08/06(木) 13:20:19.30 ID:jBFdMENX0
いや、そうじゃない。
いつの間に私は、どうやって、ここに来たのか。
座り直して準備室を見回した。

窓からの陽射し。
昨日と同じ。
時計、四時三十分。

「また夕方……?」

窓を開けて眺める風景は、静か。
西に傾いた太陽でオレンジ色に染められている。
あるのは建物の影と樹木の影。
動くモノはない。

130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 13:24:09.84 ID:Pm7OaCTKO
支援

131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 13:58:47.73 ID:yplpZAud0
ほっしゅ

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 14:24:01.78 ID:Pm7OaCTKO


133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 14:39:44.06 ID:fjJ9txAg0
しゅほ

134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 15:05:54.37 ID:yplpZAud0
一時間ぐらい保守しなくても大丈夫だっけ?

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 15:29:24.63 ID:cT+yU+6Ni
ほしゅ
しえん
ゅん☆

136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 15:31:31.77 ID:Pm7OaCTKO


137 : ◆pTit6fOIXQ :2009/08/06(木) 15:46:10.68 ID:jBFdMENX0

なんだか懐かしい気分が生まれた。
律先輩の席を借りてしばらく外を眺めた。

そういえばさっきまで何をしてたのか。
久々にギターを弾いた。10GIAだ。

「豆腐サラダおいしかった」

ファミレスに入ったら用意してあったやつ。
ずっと置きっぱなしのだと思ったけど、そんなことはなかった。
食べたばっかりの気がするけど、お腹は空いていた。

さすがにサラダだけじゃ保たないか。
また街に繰り出すことにした。

校庭を横切ると、気分はさながら下校。
部活の喧噪も校門前の車道も静かなものだ。
コンビニを過ぎ、公園を越えてアーケードへ。

「…………」

西側入り口。
誰も彼もいないというのに、相変わらず店舗は営業している。

138 : ◆pTit6fOIXQ :2009/08/06(木) 16:12:45.09 ID:jBFdMENX0
「来たけどどうしようかな」

時間的に夕飯にはまだ早い。お腹もそれほど空いてるわけじゃないから。
ケーキ屋に目がいく。
おやつも良いかもしれない。

チーズケーキを一つ、店内のテーブルで食べた。ラズベリーソースが素晴らしかった。
ごちそうさまでしたと言い残して、私は再びアーケードを行く。

「……」

なぜか10GIAが気になった。
午前中、これでもかと言うくらいに弾いたのだが。

「いいよね」

弾きすぎて困ることはない。練習時間が増えるのだから喜ばしい。
どうやらレフティフェアを実施中らしい。
店の一角を専用のスペースに設けられていた。

「あ、澪先輩のと同じベースだ」

フェンダー、3トーンサンバースト。これぞベースというカラーリング。
ギターも少し見たが弾けないことは経験済みだ。
レフティフェアをあとにし、私はめぼしいギターを選ぶと試奏ベースに向かった。

「ギターひいてばっかりだなぁ」

楽しいから問題無いけどね。

139 : ◆pTit6fOIXQ :2009/08/06(木) 16:31:04.50 ID:jBFdMENX0
しばらく弾いて。
満足した私はお礼を残して10GIAをあとにした。
お店の時計は6時を示す。

「まだ明るいけどどうしようかな……」

何をしていいのかわからないおかげで、迷う。
今なら何でも出来そうな気がする。

「はぁ……」

だから何をしようか迷うんだ。
家に帰ろう。きっと誰もいないけど。

140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 16:47:29.43 ID:eDXvYn3SO
世界観がCROSS CHANNELに似てる気がした

141 : ◆pTit6fOIXQ :2009/08/06(木) 17:16:53.23 ID:jBFdMENX0
>>140
相当意識してますので、要所要所で被りまくってます(`・ω・´)


疲れない程度にゆっくり歩いていたら日が暮れてしまった。
不思議と周りは暗くない、と思ったらどうしてか。
街灯はしっかりと道を照らす。

到着する頃には暗くなっていた。

「……」

家の前に立ち尽くす。
灯りは無かった。周辺の民家住宅のどれも、灯りは点っていない。
何となくそうだとは思っていた。

「鍵開いてる……」

一応用意したが簡単にドアは開いてしまった。
自分に聞かせる為に、帰宅の挨拶を投げるとまずはリビングに向かう。
照明のスイッチ。
雑音を残して蛍光灯は部屋を照らした。

何かあるだろうか。

台所に行き、冷蔵庫の中身を確認する。
冷蔵庫はきちんと動いていた。氷もちゃんと作られている。
冷凍物は固い。

「なに食べようかな」

142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 17:35:49.28 ID:S4xS6FJ8O
梓「生きてる人いますか?」

143 : ◆pTit6fOIXQ :2009/08/06(木) 17:56:33.36 ID:jBFdMENX0
>>142
やっぱ言わせるしかないよね!

144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 18:34:03.72 ID:anzmwq1b0
なるほどそのネタか
期待

145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/06(木) 18:37:18.66 ID:4ObLNEaXO
ほす

146 : ◆pTit6fOIXQ :2009/08/06(木) 18:41:56.78 ID:jBFdMENX0
午後十時。
よくよく考えたらこの時期に二日間お風呂に入っていなかった。
誰もいなくても身だしなみだけは気をつけよう。

「あ、携帯……」

自室に戻り、勉強机の上にあったそれをみて今初めて気がついた。
着信無し。メール一件。

「にじゅうさん・・・?」

23、と。それだけだった。件名も無し。
知らないアドレスだ。メモリには入ってない。
記憶を探ってもピンと来るものはない。

「何の数字かな」

わからない。何かの暗証番号にしては短すぎる。
とりあえず。考えても仕方ない。
知らないアドレスから来たメールは無視して。

私はオーディオルームに向かう。

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